まっけんの台湾旅行記

　2018年８月19日から８月22日まで、全中社研海外視察旅行で台湾に行ってきました。そのときの写真や日記を中心に、旅行記をアップしていきます。

　昨年に引き続き、「社会科の授業のネタになるようなディープな旅を」、「どこに行くより、誰と行くのか」、「毎回、異なる食べ物を」などをテーマに、ツアーを組んでもらい、楽しい旅行になりました。

日本	台湾

台湾って、どんなとこ？外務省に聞いてみよう！

旅行記の部屋へ　

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２０１８年
１９日（日）	10:45　成田空港集合 ＢＲ１０７（12:45　成田空港→15:40　高雄空港） ★高雄 蓮池潭、龍虎塔、鳳山縣舊城 夕食：美濃客家菜 六合夜市 高雄泊：HOWARD PLAZA HOTEL KAOSIUNG
２０日（月）	烏山頭ダム、八田與一記念館 移動中（稲、古坑コーヒー） 昼食：黒豆園 農家視察 日月潭（文武廟） 日月潭泊：THE RICHFOREST HOTEL
２１日（火）	台湾高速鉄道（台中→台北） ★台北 企業視察（富士ゼロックス台湾） 昼食：春梅子 迪化街 九份 夕食：鼎泰豊 マンゴーかき氷 台北１０１ 遼寧街の夜市 台北泊：MIRAMAR GARDEN TAIPEI
２２日（水）	中華民国総統府（旧台湾総督府） 雙連市場 故宮博物館 パイナップルケーキ工場見学 昼食：康華 ＢＲ１９６（15:20　台北桃園空港→19:40　成田空港） 帰宅

お土産

事前学習について
　・読んだ本　・鼎泰豊　立川タカシマヤ店

コラム
　交通事情
　　・信号機　・二段階左折　・高速道路の番号　・Ｕターンの車線　・事故

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８月１９日（日）　曇りのち雨

妻が朝早くからお仕事。誰もいない部屋に「行ってきます」を言って、旅行に出かけるのはイヤなので、中央線で一緒に出かけた。 　御茶ノ水から、総武線で浅草橋へ。浅草橋から、成田空港へのアクセス特急で成田空港へ。 　10時45分集合で、早く着きすぎないように連絡があったのに、９時前についてしまったので、ロビーで読書。 　10時半には、集合場所に行き、みんながそろってから、出発式。各自で、出国審査をして、飛行機へ。

　　

お昼ご飯は、機内食。 　豚肉ライスとピリ辛チキンライスを選べ、ピリ辛チキンライスを選んだ。 　無事、高雄空港に着き、入国審査をした。 　最近の入国審査は、指紋を採られ、写真を撮られるので、なんかイヤな感じ。

　　

高雄に着いてから、高雄の生活用水の源ともなっている景勝地の蓮池潭へ。 　その南端にある龍虎塔へ。
		北回帰線よりも南の熱帯だなぁって感じる。 　駐車場から、龍虎塔に行く途中に見た城壁に、ガジュマルがからんでいたり、珊瑚が貼り付けてあったり…。
龍虎塔 　龍口から入ると幸運を得られ、虎口から出ると厄払いができるそう。 　橋の手前にいる龍亀（？）は、頭をなでると頭が良くなり、甲羅のお金をなでるとお金持ちになり、しっぽをなでると何だったっけ？とにかく、いろいろなご利益があります。 　塔の上から見るとよくわかりますが、橋がジグザグになっています。これは、悪霊が塔に入ってこないようにするためらしいです。 　塔に上って、写真を撮りました。手すりが低いので、要注意です。反対の塔にいるメンバーの写真も撮ってみました。
		くるくる階段を上りますが、フロアごとに、番号が振ってあるので、わかりやすいです。写真を撮ったのは、６階。 　上から見た龍と虎。橋にかみついているように見えますね。 　虎の塔の屋根にいた虎。出口の虎よりも、毛が表現されていたりしてリアル。 　出口の虎は、おなかの横から入ります。口から出れば、厄払い完了。
慈済宮 　龍虎塔から道を挟んだ反対側にお寺がありました。 　どこまでが歴史的建造物で、どこからが改修されて新しく付け加えられたのかがわからないキラキラした台湾の建物でした。 　天井を照らすために、ライトアップされていました。 　赤いキラキラには、寄付してくれた人の名前が書かれていました。
鳳山縣舊城 　蓮池潭のそばにある鳳山縣舊城の北門（拱辰門）と城壁。
台湾の信号機 　日本の信号機よりも、リアルな人の形です。 　さらに、青の時は、足が動いて歩きます。 　残り時間がすくなるなると、点滅しながら、走ります。 　数字がはっきり出た方が、残り時間がわかりやすいですね。

　　

１日目の夕飯は、美濃客家菜で、客家料理を食べました。
		台湾にいる間、さんざん飲んだ台湾ビール	冬瓜茶 　冬瓜と砂糖を一緒に煮込んで、キャンディ状にして保存。それを溶かして飲むのが冬瓜茶です。
			野蓮の炒め物
			へちま鍋
魚の清蒸し		海鮮パイ	海鮮パイの断面図
豚肉の角煮を蒸しパンで包んで食べます。（左）みんなの分のセット　（中）開いて、角煮を乗せる　（右）挟んで食べます
		カボチャご飯	カボチャ入りのチキンスープ
		季節のフルーツ　梅子粉（梅干しパウダー）をスイカの塩のようにつけて食べました。

　　

六合観光夜市 　バスを降りてちょっと歩いて、六合観光夜市へ。 　台湾では、70％が外食。朝食も、豆乳・パンなどを外で済ませることが多い。 　朝は４時から店が開き、深夜１時まで開いている。 　歩行者天国になっていて、お店の前に屋台が並んでいる。 　さらに、机や椅子までセッティングされているから、大混雑。 　入り口近くの屋台に、幼虫っぽいのやそのままの虫が売っているので、おのずとテンションが上がってくる。 　途中で、瓶を輪っかに通して立てる遊びをやってたり、お祭りみたい。
		途中で立ち寄ったコンビニでは、無印良品のコーナーがあった。日本語で書かれたペットボトルが、そのまま販売されている。直輸入っていうのかな。 　名物の胡椒餅にチャレンジ。釜に焼き付くように、作られていました。出来たての熱々で、ハフハフしながら、食べました。
屋台の裏に、テントを張って食べるスペースがあった。 　そこに座って、屋台のおばちゃんに注文する。 　牛肉麺など、いろいろ頼んでいたのを、ちょっとずつ、つまみ食いさせてもらった。

　　

今晩の宿は、ハワードプラザ ホテル カオションの1412号室。 　バスルームに、トイレ、シャワールーム、バスタブがありましたが、バスタブは使いませんでした。 　今回のツアーは、３泊ともホテルが変わるので、同じ部屋になる方も、毎日、違いました。 　昨年は、２泊とも同じ部屋だったので、ビールを飲んでくつろいでいましたが、今年は、予定が詰まっていていっぱいいっぱいで、余裕がありませんでした。 　つきあいの悪い人だと思われたかな、とちょっと反省。 　足裏マッサージに行きました。 　芸能人の罰ゲームなどでやっているように、「痛〜い」って叫ぶのを期待していましたが、痛くならないように配慮しながら、マッサージをしてくれました。 　気持ちよくなって、ツアーをがんばれる気力がたまりました。

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８月２０日（月）　晴

今朝は、６時半から朝食で、８時にホテルを出発予定。 　普通にのんびりできたのは、この日だけ。 　朝食も、しっかり食べられました。 　ホテルのロビーでは、ポッキーをデザインしたものが飾ってありました。

　　

台湾でよく見かける標識。 　日本では、二段階右折ですが、右側通行の台湾では、二段階左折になります。

　　

今回のツアーの目玉、八田與一が造った烏山頭ダムの見学。 　歴史や道徳の教科書に紹介されている八田與一。その八田與一が造った烏山頭ダム 八田與一 　石川県出身で、1886年２月21日に生まれた。東京帝国大学土木課を卒業し、台湾の嘉南大?を設計、烏山頭ダムを造営した。1910年に大学を卒業後、56歳で亡くなるまで、台湾に大きな貢献を果たし、台湾の水利建設に人生を捧げた。台北下水道の建設、高雄港の建設、台南水道計画（山上水源地）、日月潭水力発電所、桃園大?、大甲渓電源開発計画など日本統治時代の台湾における重要な現代土木水利工程に参画している。さらに、曾文ダムの構想も提出していた。このほか、私立土木測量学校（現在の瑞芳高級工業職業学校の前身）を創設し、台湾における水利の専門家を育成するのにも積極的だった。1942年５月８日に亡くなるまで、一生をかけて台湾の建設に当たり、その貢献は卓越しており、台湾の人たちからも尊敬されている。 烏山頭ダム 　嘉南平野の農業灌漑を主目的として建設された烏山頭ダムは、1920年から30年まで10年間の歳月を経て竣工された。上空からは緑色の珊瑚のように見えるため、ダム湖は「珊瑚潭」と呼ばれている。このダムは、曾文渓の支流である官田渓を堰き止めて造られ、湖の面積は約13平方キロメートル、湖に流れ込む川の面積を含めた集水面積は60平方キロメートルとなっている。農地面積９万ヘクタールの嘉南平野は、このダムの建設による灌漑で台湾最大の穀倉地帯になった。

		旧放水口 　ダム放流の際、非常に激しい勢いで水が噴き出すことから、「珊瑚飛瀑」とも呼ばれている。 　このダムの建設責任者八田與一技師は、太平洋戦争中に1942年徴用され船でフィリピンに向かう途中、アメリカの潜水艦に撃沈されこの世を去った。 　その妻、外代樹は、1945年９月１日に、夫が心血を注いだ烏山頭ダムのこの放水口に身を投げて後を追った。享年45歳だった。 　その日は、ダム工事の起工25周年の記念日だった。 　1997年には、別の場所に新放水口の施設が完成したが、この旧放水口は今でも補助的な役割を果たしている。
平圧塔 　煙突状の形で、旧放水口の隣にある。 　鉄筋コンクリート製の六角柱で、高さは5.8ｍ、内径は60cm。 　目的は、放水口の水門の開閉の瞬間に送水管の圧力を軽減し、送水管内の水圧を安定させるための施設である。
		烏山頭水力発電所 　2000年10月に着工され、2002年８月27日から運営されている。 　嘉南農田水利会と台湾化学繊維株式会社が共同出資し設立した「嘉南実業株式会社」による台湾で最初の民営水力発電所である。 　ダムから送水口まで20ｍ余りの落差を利用した水力発電で、年4217万kwhの発電量はすべて台湾電力会社に売り出している。
八田與一の銅像 　八田技師がダムと嘉南大?を建設した偉大な功績をたたえるため、八田技師のパートナーと現地の農民が出資して銅像を鋳造した。 　銅像の姿は作業服を着て、右手をこめかみに当て、左手を足の上に置いて、どのようなダムを造るかまじめに考える八田技師の姿をイメージしたものである。 　銅像の後ろには、八田與一夫婦のお墓がある。銅像の置かれた場所は、ダムの一番高いところで、ここから、八田技師が一生をかけて成し遂げたダムのきれいな景色をながめることができる。 　八田技師に直接会ったことのある陳彩宮さんによると、銅像の地面に座り、片手で頭を支えている姿のエピソードがある。 　八田技師は、いつも見回りに出かける時、山頂に腰かけ、遠くを見つめながら物思いに耽るのが好きだった。 　その際、無意識に指を髪に巻き付けていた。 　特に、何か悩み事がある時は、その指の動きがとてもせわしなくなった。 　しばらくして、みんなは、八田技師が髪をいじって物思いに耽っている時は、邪魔をしない方がいいと悟った。 このちょっとしたおもしろい癖が、後になっても忘れられない思い出になっている。
		蒸気機関車 　ダム建設時、蒸気機関車は用材を運搬するための重要な輸送手段だった。 　ダムと�體cの間にはナローゲージの鉄道が敷設され、ダムから約20km離れた大内の石仔瀬にある曾文渓の川底から、小石や土砂、粘土が混じった土壌を運んでいた。 　これは、堰堤を建設するための資材として用いられた。また、蒸気機関車は旅客や学生、作業員の交通手段としても利用されていた。 　ここに陳列された機関車は、莫大な量の土砂、重機、資材及び作業員、住民を運んだ十数両あった蒸気機関車の中の１台である。 　ベルギー製で、1920年から30年まで使用され、メンテナンスをして大切に保存されている。 　最大寸法は、長さ6260mm×高さ2882mm、重量12.5ｔ、水槽容量1.5立方メートル、石炭容量0.7立方メートル、動輪直径726mm、牽引距離2856km、牽引重量218ｔ、運行速度は時速19〜25kmとなっていた。
烏山頭ダムの堰堤 　堰堤頂部は海抜66.66ｍ、長さ1273ｍ、高さ56ｍ、湛水面積13平方キロメートル、堰堤頂部の幅は９ｍ、底部の幅は303ｍです。専門的には「八田式セミ・ハイドロリックフィル工法によるダム」と呼ばれているが、通称「八田ダム」として世に知られている。この工法のダムは、アジアでは今もここだけである。 　「多摩湖みたい」って言ったのは私。それに反応してくれたのは、多摩地区の先生方。 　多摩湖は、長さ610ｍ、高さ32.6ｍ、湛水面積1.514平方キロメートルであり、烏山頭ダムより小さいのがわかった。
八田與一記念公園 　八田與一記念公園には建物が４棟あり、それぞれ市川及田中邸、八田邸、赤堀邸、阿部邸と名付けられている。 　烏山頭ダムの工事中に建設された宿舎を再現したものである。 　記念公園は、和風に満ちており、当時の雰囲気が感じられる。 　また、展示館に、八田與一技士の生涯と功績が詳細されており、ダム建設の資料や写真により、烏山頭ダムがわかりやすく説明してある。		通りは、八田與一の名前から「八田路」と名付けられている。
	市川及田中邸 　本建物は、二棟続きの日本風建築で、棟ごとに出入り口があり、二世帯の家族が居住できる造りである。 当時、機械部門を担当していた市川勝次技師および田中義一技師が、入居していた。 　戦後は、水利会の課長級の宿舎に当てられていた。
八田邸 　この建物は、独立棟型で、八田與一技師の住居である。 　間取りは、赤堀邸とほとんど同じであるが八田技師の昇級に合わせて西側に洋間が増築され、書斎とした点が唯一の違いである。 　八田技師は帰宅後に北側の庭で工事の計画や進行について思いをめぐらせる習慣があり、台湾本島の形をした池に、八田技師の台湾に対する思い入れと関心の深さが表れている。 　庭園内にある石灯籠は当時のものである。
	八田外代樹夫人（1901〜1945）彫像 　金沢市生まれ。1917年に八田與一技師に嫁ぎ台湾に渡り、1922年３月に嘉南大?烏山頭ダム出張所の宿舎へ引っ越す。 　八田外代樹夫人は、男２名女６名の子宝に恵まれ、像に抱かれている女の子は、1925年生まれの四女嘉子で、妻として母として大変苦労した。 　1945年の終戦時、すでに夫を亡くし、さらに国が破れ、烏山頭ダムと一心同体になろうと強く決心し、同年９月１日に烏山頭ダムの送水口に身を投げた。享年45歳であった（９月１日は、1920年に嘉南大?の工事が開始された日である）。 　日台各界の心温まる寄付により、八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会と北国新聞社などの支援を得て建立された。
赤堀邸 　当初は機械部門の係長である蔵成信一氏が、後に烏山頭出張所の赤堀信一所長が入居している。 　ちなみに、赤堀技師の長女の綾子は、後に八田技師の長男の晃夫に嫁いでいる。
阿部邸 　堰堤係長である阿部貞寿氏が入居していた。 　阿部氏は、後に八田技師の後を継いで烏山頭出張所所長に就任している。 　阿部氏の離職後、この建物はクラブとして使用されていた。 　当時のクラブは、招待所の意味合いが強く、食事や宿泊施設を提供し、また戦争初期には単身者専用の寮としても利用されていた。
八田與一記念公園のスタンプ

　　

バスの中から見えた田んぼ。 　８月なのに、田植えをしたばかりのような田んぼ。 　稲は育っていないのか…。 　そうではなく、北回帰線より南で熱帯の台湾南部では、稲の二期作が行なわれているんです。 　嘉南平野では、1960年代頃までは、戦前から続くサトウキビ中心の農業だったのが、1960年代以降は、もっと売れる米や果物の栽培が盛んになったそう。 　このあと行く農家でも、マコモダケだけでなく、バナナやパッションフルーツの栽培も行なわれていたからなぁ。

　　

途中で寄った古坑ドライブイン。 　台湾名産のコーヒー、古坑コーヒーが飲めるということで、チャレンジ。 　メニューを見ると、モカやブラジルよりも高価で、ブルーマウンテンと同じ値段。 　でも、何事も体験。 　って、そんなにコーヒーの味は、わからないのですが…。

　　

昼食は、予定されていた中華料理のレストランから、地元料理の「黒豆園」に変更。 　このレストランは、この後に行く農家の黄さんがオーナー。 　農家をやりながら、レストランを経営し、養殖もやっているそう。 　メニューは、一つ一つ説明してくれたので、しっかりメモを取った。 　でも、いまいちわからないのもあったりして…。 　最後は、壁に、全中社研会長のサインを残して行きました。
地鶏	へちまのご飯	魚（チョウザメ？）
豚足	野菜の天ぷら（フライ）	たけのこスープ
たけのこ	マコモダケ	しいたけ（きのこ）の盛り合わせ
野菜の炒め物	バナナ

　　

全中社研の研修旅行らしい農家視察。 　昼食を食べた黒豆園のオーナーの黄秋田さんの農園。 　20haの畑で、無農薬の農業に挑戦している。 　また、肥料を大学と研究したり、多角的に経営することで、若者たちに農業をしてもらえる環境を作っている。 　マコモダケだけでなく、バナナやパッションフルーツの栽培を行なうなど、台湾の先進的な農業を行なっている様子を見ることができた。
	大学と研究して、マコモダケの栽培に使っている肥料。 　小さい虫がたかって（わいて？）いました。 　マコモダケは、120日で成長するので、年に２回収穫できる。１本の苗から、10本くらい収穫できる。 　下の写真でわかるように、水の深さは、膝くらいまで。これは、ほかの農家よりも深いらしい。
	（左） 　この一角では、マコモダケの栽培の大学の研究に協力している。 （右） 　写真ではわかりにくいけど、白鷺がマコモダケの畑にきている。 　農薬を使っていないから、来るそう。 　マコモダケの畑の水の中には、シジミもいるらしい。
		バナナやパッションフルーツの栽培もしている。 　パッションフルーツのもぎたてを食べた。 　写真のは、まだ緑だけど、外側が赤くなったものをもぎ取り、両手でつぶし割って、中の種を食べました。

　　

日月潭 　台湾屈指のリゾート地・避暑地。 　水深は４ｍ余りで、湖底に沈殿している厚さ５ｍに達する腐泥に、無数の微生物が発生し、湖水が暗緑色になり、そこに日光が差し込むと、独特な色合いを見せる。 　そんな日月潭に着きましたが、駐車場にトイレにおもしろい看板が。 　台湾のトイレは、水圧が低いため、紙をトイレに流せず、備え付けのゴミ箱に捨てることになっている。 　しかし、最近のトイレは、改良されて紙を流せることが増えているので、どんな紙が流せるのか説明した看板が設置されていました。 　当然なのですが、衛生紙（トイレットペーパー）のみしか、流せません。
	駐車場にあったものたち （左）電動自動車の充電器。 　このくらい普通に町中にあったら、電動自動車が普及していくでしょうね。 （右）駐車場の空きを知らせる電光掲示板。 　何台と具体的に表示されているメリットってあるのかな。
日月潭で貸し切りでボートクルーズ。 　船着き場には、ホテルやお店がいっぱいありました。 　途中、「原住民」のサオ族の人びとの聖地である拉魯島の近くも通る。
		（上）　日本統治時代に造られた日月潭ダム。 　烏山頭ダムもだけど、どれだけ台湾では水が必要とされ、植民地統治で重点に置かれていたのかわかる。 （左）　今晩、泊まるホテル。 　湖面すぐの食堂を見ると、今年の異常気象の高潮と大波で、一面のガラスが割れてしまった伊豆のホテルを思い出してしまう。
船着き場の周りは、商店街。 　鳥の丸焼きが売っていたり、日月潭の周辺はアッサムティーの産地なので紅茶屋さんがあったりしました。 　日月潭と九族文化村とを結ぶローブウェイ。九族文化村は「原住民」の文化に触れられるってテレビでもやっていたから、いけたら良かったなぁ。 　「原住民」のイラストが描かれている郵便ポストもありました。

　　

文武廟 　日本統治時代に日月潭にダムが建設された際、湖に沈む２つの寺院が合併して文武廟が建立。 　学問の神様である孔子と文昌帝君と、武勇の神様である関聖帝君が祀られている。 　このほかにも、仏教、道教、儒教の神々が一堂に集められている。
		後ろの真ん中が、関羽。 前の左が、周倉。 前の右が、関平。 三国志好きには、わくわくする名前たち。
		武聖殿。 ここも、右に関平、左に周倉。 ガラスの中の右が関羽。左は岳飛らしい。 それより、おみくじがタッチパネルになっているのが、 現代的。
こっちは、大成殿。 ってことで、この像は、孔子。

　　

今晩の宿は、儷山林会館（THE RICHFOREST HOTEL）の１５０８号室。 　檜の香りが匂う木でできたホテル。 　ってことは、フロアの移動は階段。 　エレベーターがなく、荷物も、階段で持って上がったり、下がったり。 　全体が、ウッディーな感じでしたが、バスルームは近代的でした。 　また、プールがあったり、ビリヤードができるなど、いろいろと遊べました。
今晩の夕飯は、ホテルで中華料理を食べました。
	中華料理には、やっぱり紹興酒	ニンニクと山豚の炒め物
カラスザンショウと卵焼き	ニンニク風のエビ炒め
バジルとキノコの煮込み	酸筍と豚足の醤油煮込み	ライスヌードルの炒め
スープ	野菜の炒め物

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８月２１日（火）　晴

朝食前に、朝靄煙る日月潭へちょっとお散歩。 　霧がかかって、幻想的な雰囲気。 　自分で景色を撮っていましたが、自分も写りたいと思い写真を撮ってくれそうな人を探したら、インスタ映えする写真を撮ろうとしているお姉さんたちを発見。 　写真を撮り終わるのを待って声をかけたら、いろいろなポーズを指定してくれて、こんな写真を撮ってくれました。 　まぁ、モデルがモデルですので…。

　

今日の朝食。 　毎晩、たくさん食べるから、ただでさえ朝が弱いのに、小食になっていました。

　

台湾の高速道路（国道）の番号は、偶数が東西に走る高速道路、奇数が南北に走る高速道路になっている。 　そのため、６号線の西行き、３号線の北行き、などの表示になる。

　

台湾高速鉄道（台湾新幹線） 　台湾高速鉄道は、日本が初めて新幹線の車両技術を輸出・現地導入した事例である。 　新幹線の台中駅は、「高鐵台中站」と書かれる。 　切符は、カード式。自動改札に通して、入ります。 　高速道路と同様に、北に行く「北上」と南に行く「南下」で行き先を表します。北上の終着駅は、南港です。
		駅には、日本でも見たことのあるお店のマークが。ロイヤルホストの駅弁屋もありました（残念ながら、開店前の時間でした…）。 　駅のコンビニで、お土産を買いました。 　パナソニックのエアコンの看板には、世界の福原愛。 　プラットホームは、中国語で「月台」だって。 　ホームのベンチにも、優先席（博愛座）がありました。
黄色い線の一部分が、電車の到着が近づくと、光ります。視覚的にも、電車の到着がわかる工夫ですね。
		車内のドアは、自動ドアではなく、ボタン式です。ちょっと不便かなと思ったけど、ドアの近くに立っていても、開かないのは、ちょっと便利かも。 　座席を示す数字の字体も日本の新幹線に似ていませんか？ 　車内には、大きな荷物置き場がありました。そのスペースに、トランクが積まれていました。 　背もたれの机も、日本と同じデザインですね。でも、哺乳室があるのは、台湾独自じゃないかな？（日本の新幹線には、授乳に使える多目的室があるそうです） 　トイレにも行ってみました。
外に出るドアも、ボタンを押して開ける。でも、走行中は開けられないので、「Door Closed」の表示が。 　このシステムは、ひょっとして青梅線？ 　電話をかけるためのスペースかと思ったら、充電スペースでした。充電中の人がいたので、写真を撮らせてもらっちゃいました。 　大きな荷物置き場もありましたが、棚の上にも、荷物を乗せられます。 　そろそろ台北駅。表示が日本の新幹線っぽいですね。 　台北駅に着きました。ここにも、パナソニックの福原愛が。

　

企業視察（富士ゼロックス台湾）

　企業視察で、富士ゼロックス台湾に行きました。
　高雄が工業都市に対して、台北は商業都市。
　大きなビルの中に、多くの企業が入っている。

　まずは、会議室で、お話を伺う。

・台湾について。
　台湾は、ＯＤＭ（相手先ブランドによる設計を含めた受託生産）において非常に有名であり、ＯＤＭによる産業能力の発達により、いくつかの産業では世界的なブランド生まれている。
　コンビニも多く１万点以上の店舗がある。そのうち、セブンイレブンだけでも5000店舗以上あり。世界のセブンイレブンの店舗数の第５位になっている（１位は日本、２位はタイ、３位はアメリカ、４位は韓国）。台湾の四大コンビニは、セブンイレブン、ファミリーマート、ＯＫ、ハイライフ。

・富士ゼロックス台湾について。
　1970年に創立。
　社員数977名（日本人は８名）。日本語を話す社員は多くない（富士ゼロックス台湾は、日本の富士ゼロックスの支社というより、１つの法人として独立しているため、日本語は必須ではない）。
　26の支店および営業所。
　オフィスプリンタが主力商品。
　「直販直保守」直接オペレーションし、直接アフターメンテナンスをする。
　台湾全土のコンビニの複合機（コピー、プリンター）を担当している。
　「言行一致」提案と実施の一致。サービスの社内展開。
　台湾は台湾法人、中国は中国法人と分けている。漢字もその国に合わせた漢字を使用。
　工場は、中国（深せん）やベトナムにあり、そこから製品を輸入。台湾から持ち出すことは、政治的に難しいので、破棄も台湾内で行っている（そのためにも、ゼロ廃棄）
　独自性よりも、部品、電圧や言語の統一を図り、海外向けの製品の開発も行っている。

・ＣＳＲ（企業の社会的責任）活動について

＜経済的価値＞ 強い	よいサービスを提供する
＜社会的価値＞ やさしい	複合機のカバーはプラスチック。つまり石油。それらを大切に使うという意識 廃棄されたカバーは、名刺入れやペンなど別のものに作り替えることで、ゼロ廃棄を達成。
＜人間的価値＞ おもしろい	１日の１／３を会社で過ごす（働く）からこそ 台湾本社には、女性社員が多い。

　ＣＳＲ活動の一環として、会社見学を受け入れている。
　修学旅行生の受け入れの実績もある。

・働く女性のために
　女性が３割。
　共働きも多い。
　産後すぐに復帰することも考えて、授乳室もある。
　会社内にあるのは珍しいが、公共の場には多くあり、困ることはない（新幹線にも、授乳室があった）

　

	富士ゼロックス台湾のビルの前にあった台北最大のアリーナ。 　安室奈美恵のファイナルツアーの台湾公演の会場となった。 　2018年７月29日に放送された『世界の果てまでイッテQ！』では、コンサートを見たいイモトアヤコが、アリーナの前でチャレンジしたりした様子が放送された。
	すき家の看板。 　牛丼（Beef Rice）だけでなく、日本風カレーライス（Japanese Curry Rice）も書かれていました。 　日本では、真ん中の「すき家」の看板だけですよね。
	自転車専用レーン。 　でも、左の方に足が写っているように、あまり徹底されていない。 　昔、ドイツの自転車レーンを歩いて、怒られたのを思い出した。

　

昼食は、春梅子で、台湾料理。
安定の台湾ビールのクラシック	グアバ・ジュース	干し大根のオムレツ
豚肉の角煮		野菜炒め
えびの甘酢あんかけ		麻婆豆腐
イカ団子	蒸し魚	季節のフルーツ

　

台湾の女子高生。 　ワイシャツにハーフパンツ。 　ワイシャツにスカート。 　ポロシャツにハーフパンツ。 　それぞれ、個性いうより楽な服装をしているのは、日本と一緒。

　

台中の駅で駅弁を買えなかったので、台北の駅で買った先生がいました。

　

迪化街 　乾物や高級食材、漢方薬などの老舗が並ぶ台北で最も古い問屋街。 　19世紀の建物もあり、古い街並を残す努力が行われている。		台北霞海城隍廟 　迪化街にある縁結びや家内安全の廟。
		朝鮮人参屋さんの窓の回りには、朝鮮人参の飾りがついていました。
後ろから見たら、どこかで見たことのあるマーク。 　ちょっと違うので、パクリかと思った。 　でも、横から見たら、本物のクロネコヤマトでした。
永楽市場の中は、布などの問屋がありました。 　車やバイクのナンバー。 　古いものは、「台湾省」と明記。 　まだ、中華民国の一部「台湾省」という建前が、こんなところに残っていました。

　

九份 　千と千尋の神隠しの舞台のモデルの一つにもなった赤い提灯の町。 　炭鉱の町として発展し、1930年頃、金の採掘がさかんになり、最大８万人の人が住んでいた。 　金と石炭の採掘が禁止されたあとは、人口が激減したが、映画のロケ地になり、観光地として訪れる人が増えた。 　駐車場から、九份の町を撮影。 　長い階段を上っていくと、赤い提灯が見えてきた。
		まずは、お茶屋さんへ。 　お茶の入れ方の説明を聞いて、試飲もした。 　美味しかったお茶をお土産に買う。
		昔ながらの街並が残っている感じ。 　鉱山が栄えていた頃の映画館も残っている。
九份といったら、阿妹茶樓。 　「ここでお茶を飲みたい」とお土産を買ったあと、急いで向かった。 　お店に上がる階段で、記念撮影。 　テラス席に案内してもらったら、仲間の先生たちがいたので、相席させてもらう。 　このお兄さんに、注文からお茶の入れ方・飲み方を教えてもらった。 　お茶菓子は、うぐいす豆をすりつぶして作られた落雁みたいなお菓子、白い粉に包まれた甘い「梅干し」、「胡麻煎餅」、きな粉がまぶされたわらび餅風のお菓子の4種類。 　手前にある丸まったツブツブが、お茶っ葉です。
		急須の１／５くらいお茶っ葉を入れて、やかんのお湯を注ぎ、ちょっと待ってから、１回目は、捨てます。 　２回目以降を飲みますが、だいたい６回入れられるそうです。 　４回目が一番美味しいそう。 　お兄さんに入れてもらったあとは、足下に置かれたやかんで、自分でお茶を入れました。 　テラスから見えた海は、基隆かな？ 　私がお茶を飲んだ阿妹茶樓のテラス席は、この位置になります。
やりたいことを全部やろうとするのが、旅行の時に自分の悪い癖。 　九份でも、お茶屋さんでお茶を買いたい、阿妹茶樓でお茶を飲みたい、九份の一番上まで行きたい、と全部やろうとした。 　阿妹茶樓で相席した先生方は、集合時間までゆっくりお茶を飲んでいるっていうのに、私は、さっさと飲んで、早足で一番上へ。 　さらに、海を背景に写真を撮ってもらい、阿妹茶樓を背景に写真を撮ってもらう。 　写真を見ればわかるけど、ポロシャツが汗でびっしょり。 　その上、集合時間ギリギリに。 　早足で、階段を下り、道に出てからダッシュで駐車場へ。 　暑くて、汗まみれで、ひどい状態で、バスに乗りました…。

　

鼎泰豊 　夕食は、鼎泰豊で小籠包を。 　今回は、立川高島屋の鼎泰豊で予習済み。 　お店の前は、順番待ちの大混雑。 　あと何分か時間が表示されたり、グループの人数（１〜２人、３〜５人、６人以上）によって予約の番号が違ったり、工夫されていました。

　

食後に、思慕昔のマンゴーかき氷。

　

Ｕターン車線の案内。 Ｕターンってより、ロータリーの感じですね。

　

台北１０１ 　建設当時世界一の高さだった台湾１０１ビル。 　（現在は、６位） 　地上１０１階、地下５階、509.2ｍの高さ。 　金融系の企業が多く入っていて、下層部はショッピングモールになっている。
		いたるところにいる１０１くん。
展望台に上がる通路。 　東京タワーやスカイツリーのように、エレベーターの前で行列。 　５階から89階まで、37秒で昇る世界最速のエレベーターは、東芝製。
		89階の展望台までエレベーターで。 　さらに、階段を上ると、91階の外の展望台へ。 　１前目（左上）の写真は、外で撮った写真です。 　他の４枚は、ガラス越しの写真なので、反射しちゃってますね。 　390ｍの91階の階段で、記念撮影。 　室内の展望台では、床がガラス張りで透けて見えるような場所があった。 　でも、よく見ると、天井と床が合わせ鏡になっていて、奥行きを表現。
	（左の写真） 　風圧対策のために、重さ660ｔの巨大な鉄球がビル内に吊されている。 　１０１くんは、本名は「ダンパーベイビー」。 　この鉄球（チューンドマスダンパー）をイメージされ、胴体が縞々になっている。 （右の写真） 　１０１くんだと思ったら、鼎泰豊くんもいました。 　台北１０１のショッピングモールにも、 鼎泰豊が入っています。 　立川高島屋の鼎泰豊にも、います。

　

最後の夜は、台北のMIRAMAR GARDEN TAIPEI。 　エレベーターのボタンは、台湾で、縁起の悪い「４」がなかった。「１３」がないのは、キリスト教ｊの影響？ 　バス、トイレが別なのはありがたいけど、シャワールームがガラス張りなのは、あまり意味がないのでは…。 　ロビーにいたどこかで見たことのあるホテルのイメージキャラクター。 　台湾の４大コンビニの一つ、ハイ・ライフがホテルの前にあったので、撮影。

　

前回のカンボジアのときも、一人でマッサージに行き、ナイトマーケットも行って、遊んできた。 　ツアーの自由時間に抜け出すのがパターン化している。 　台湾旅行の抜け出し第一弾。 　妻から、台湾の名物の「臭豆腐」を食べてきたら、と指令が出ていた。 　しかし、なかなか食べる機会がなく、ガイドさんに聞いたら、夜市で食べるものだから、夜市に行けばあるかも言われたけど、有名な夜市に行くためにタクシーで出かけるのもと思い、あきらめていた。 　しかし、ホテルの部屋にあった地図を見たら、ホテルのちょっと裏に、遼寧街の夜市があることを発見。 　ホテルのドアマンさんに行き方を聞いて、出かけてきました。 （右）ホテルでもらった地図 　　遼寧街の夜市（Night Market）に印を付けてもらったり、 　　行き順を矢印で書き込んでもらいました。 （クリックすると拡大します。）
遼寧街の夜市は、地元の夜市。初日に行った高雄の六合観光夜市とは、違う。 　日本人の観光客が一人でうろうろしていていいのかなぁって雰囲気だったけど、うろうろしていたら、臭豆腐屋さんを発見。 　注文して、お店の奥の席で食べさせてもらいました。 　臭豆腐というほど、臭くなく、辛いのをつけながら、食べました。 　夕食をしっかり食べたあとにこの量は多かったのですが、残すわけにも行かず、全部食べました。 　食べながら、感じたのは、台湾は外食文化だということ。 　原付でお店の前に寄せて注文だけして、原付を駐輪場においてお店に戻りお金を払ってテイクアウトする人が、何人もいました。 　こういう地元の夜市が、台湾の食事を支えているんだろうな。

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８月２２日（火）　晴

中華民国総統府（旧台湾総督府） 　台湾旅行の抜け出し第二弾。 　韓国の旧朝鮮総督府（国立博物館）が取り壊される前に見に行ったり、ソウル駅を見たり、旅順・大連に行ったり、植民地建築に興味をもっている。 　今回の台湾旅行でも、中華民国総統府（旧台湾総督府）を見に行きたいと思っていたけど、どうしてもツアーに入れられないということだった。 　そこで、最終日の朝早く起きて、行くことに。 　昨晩同様、ドアマンさんに行き方を聞く。 　タクシーで行くことにして、運転手さんに総統府にいって、ホテルに戻ってくることも、伝えてもらう。 　無事に、行って帰ってこられただけでなく、帰り道は、町中の観光もしながら戻ってくれた。 　いろいろお手数をかけてしまったので、250元くらいだったけど、300元払いました。		1919年竣工。 　台湾総督府庁舎として造られ、1945年の日本の敗戦とともに、台湾省行政長官公署の管轄下になり、中国国民党が本拠を台湾に移した後は、中華民国行政院、中華民国総統府となって今日に至る。 　正面は左右対称で、中央と左右に玄関を張り出して設け、中央に高塔を建てている。 　左右の張り出しの軒にはペディメントが付けられ、また、玄関や塔は二本の円柱を並べて一対としたカップルド・カラムが用いられている。 　この構成や意匠はバロック建築に由来する構成であるが、外壁に石が貼られるバロック建築と異なり、赤煉瓦を主体としたクィーン・アン様式を基調とした「辰野式」と呼ばれる様式である。 　辰野式の典型例としては、1914年に竣工した東京駅である。 　また、1910年竣工の日本銀行名古屋支店（1945年に空襲で焼失）や1909年竣工の日本生命九州支店（現在は、福岡市赤煉瓦文化館）などがある。 　クィーン・アン様式と「辰野式」との違いは、建物の飾り立て方や周囲の建物との関係である。 　クィーン・アン様式では、周囲との建物と町並への配慮が求められ、その建物だけが目立つようせず、市街に溶け込むように外観が造られ、建物の中央部や端部に目立つような高い塔を建てるようなことはしない。しかし、「辰野式」では、市街地にあっても建物が周囲よりも際立つことをねらっているため、東京駅のように、左右対称の正面をもち、中央部の玄関や端部の集改札口を手前に張り出し、ドームを架けて強調するなどしている。
台北府城東門（景福門） 　かつてあった台北城の門の一つだが、現在の門は、国民党政府によって中国北方の様式に建て替えられたものである。 　台湾北部の要ともいえる港である基隆へ通じる門として重要視されていた。 中正紀念堂大忠門と中正紀念堂の本堂の屋根 　中正紀念堂は、蒋介石の顕彰施設。 　その北門にあたる大忠門から、その向こうに本堂の屋根を見てきました。

　

あれだけ危ない運転をしていて、事故らないかなぁって思っていたら、事故の現場に遭遇。 　やっぱり、安全第一かも。

　

雙連市場 　観光客も訪れる朝市。 　朝食のための市場かと思っていたら、服や雑貨など売り物は様々。 　特に、何屋さんという区画はなく、雑多にならんでいる感じ。 　フルーツが充実しているのが、台湾らしさかな？ 　生フルーツジュースや、パイナップルなどいろいろなフルーツが売られていました。 　通りの途中には、お寺もありました。

　

故宮博物館 　中国の宋代から王宮に収集された文化財が、国共内戦時に国民党が台湾に持ち込む。 　北京にある故宮博物館は、その際に残されたものであり、台湾の故宮博物館の方が、優れたものが集められているといわれる。 　館内は撮影自由だけなく、授乳室があったり、子ども向けの展示室や祈祷室など、サービスも行き届いている。 　再入場のために、手にスタンプを押してもらう。 　以前、マンガで見た清明上河図を見たいと思ったけど、展示されていない時期だとのことで、残念。

　

パイナップルケーキ工場見学 　まずは、パイナップルケーキを作る。 　生地とパイナップルあんが用意され、同じ長さの棒状にして、六等分に切ります。 　生地を丸くしてつぶし、それでパイナップルあんをくるみ、型に押し込みます。 　見学している間に、焼かれて完成です。 　お土産の写真は、こちらへ。 　その後、パイナップルパーク見学。 　パイナップルが育つまでの説明や、工場見学をしました。 　１分で80個生産することができるこの機械は、日本と共同で開発したもの。 　最後に、できたてのパイナップルケーキを試食して、お土産を買いました。

　

昼食は、広東料理。

　

台湾桃園空港に到着。 　ガイドの王さんと記念撮影。 　台湾のスターバックスでお土産を買うために、空港内を探索。 　機内食を食べて、成田空港について、解散しました。 　今回も、一緒に参加したみなさん、ありがとうございました。

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お土産

　今回も、いろいろなお土産を買ってきました。

高鉄台中駅のコンビニで買いました。 （左）新幹線のキーホルダー （中）新幹線のマスキングテープ （右）ＪａｐａｎＷａｌｋｅｒ

　

富士ゼロックス台湾の視察でいただきました。 リサイクル100％のため、名刺入れやエコバッグに、リサイクルされています。

　

九份で買ったお茶。 「東方美人茶」と「阿里山高山茶」

　

故宮博物館で買いました。 （左）『故宮１００選　皇帝の至宝』 （右）ちょっとおもしろい付箋

　

	パイナップルケーキ屋さんで、職場のお土産として買いました。 （左）学年に配ったパイナップルケーキ （上）のりビスケット（もっと小さいのがたくさん入っていると思ったのに、大きなもので数がぎりぎりでした）

パイナップルケーキ屋さんでは、ＤＩＹで作りました。 実家のお土産になりました。

　

	台北桃園空港のスターバックスで買いました。 （左）中秋の名月の限定タンブラー （上）記念の現地限定のミニカップ（台湾と台北）

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事前学習

　今回の台湾旅行は、前回のカンボジア旅行の反省を生かして、事前学習をしました。
　　・読んだ本
　　・鼎泰豊　立川タカシマヤ店

　
★読んだ本

『台湾とは何か』（ちくま新書1185）　野島剛、筑摩書房、2016年
　　序章　転換期の台湾
　　第一章　「台湾人の総統」になれなかった馬英九
　　第二章　台湾と日本
　　第三章　台湾と中国
　　第四章　台湾と南シナ海・尖閣諸島・沖縄
　　第五章　台湾アイデンティティ
　　第六章　例外と虚構の地「台湾」
　　第七章　日中台から考える
　　終章　日本は台湾とどう向き合うべきか

『台湾　四百年の歴史と展望』（中公新書1144）　伊藤潔、中央公論新社、1993年
　　序章　大航海時代の波しぶき
　　第一章　オランダ支配下の台湾
　　第二章　鄭氏政権下の台湾
　　第三章　清国の台湾領有
　　第四章　台湾民主国
　　第五章　日本統治の基礎づくり
　　第六章　日本植民地化の近代化
　　第七章　日本戦時体制下の台湾
　　第八章　虐殺と粛清の二・二八事件
　　第九章　国民党の強権政治
　　第十章　奇跡の経済発展
　　第十一章　急テンポで進む民主化

『台湾　−人間・歴史・心性−』（岩波新書（新赤版）41）　戴國�W、岩波書店、1988年
　　プロローグ　−転形期台湾のスケッチ
　　�T　台湾とは何か
　　�U　台湾史の原景
　　�V　日本の植民地支配
　　�W　光復の明と暗、二・二八事件の悲劇
　　�X　国府中央の台湾移転と国民党支配の確立
　　�Y　「経済奇跡」への道とその対価
　　�Z　社会は激変のさなかにあって
　　�[　ストロングマンの死と新時代の幕開け

『台湾紀行　街道をゆく40』　司馬遼太郎、朝日新聞社、1997年（朝日文芸文庫版）

『新ゴーマニズム宣言SPECIAL台湾論』　小林よしのり、小学館、2000年

『明治史講義【テーマ篇】』（ちくま新書1318）　小林和幸、筑摩書房、2018年
　　はじめに　−最新研究で読む変革と跳躍の時代　小林和幸
　　第１講　開国と尊皇攘夷運動　−国是の模索　久住真也
　　第２講　幕末雄藩と公議政体論　−「公議」の運動からみる幕末政治　池田勇太
　　第３講　王政復古と維新政府　−せめぎあう維新官僚と諸藩　友田昌宏
　　第４講　廃藩置県・秩禄処分　−分権から集権へ　落合弘樹
　　第５講　陸海軍の創設　−徴兵制の選択と統帥権の独立　大島明子
　　第６講　明治前期の国家と神社・宗教　−神社が宗教でなかったのはなぜか　山口輝臣
　　第７講　万国公法と台湾出兵　−新しい国際秩序への一階梯　小野聡子
　　第８講　自由民権運動と藩閥政府　−板垣遭難と民権運動の展開　中元崇智
　　第９講　西南戦争と新技術　−海軍・汽船・熊本籠城　鈴木淳
　　第10講　明治一四年の政変　−大隈重信はなぜ追放されたか　真辺将之
　　第11講　内閣制度の創設と皇室制度　−伊藤博文のプランニングの再検討　西川誠
　　第12講　大日本帝国憲法　−政治制度の設計とその自律　前田亮介
　　第13講　帝国議会の開幕　−衆議院の「民党」と「吏党」　村瀬信一
　　第14講　貴族院の華族と勅任議員　−創設の理念と初期の政治会派　小林和幸
　　第15講　条約改正問題　−不平等条約の改正と国家の独立　小宮一夫
　　第16講　日清戦争　−日本と東アジアの転機　佐々木雄一
　　第17講　日英同盟と日露戦争　−最初の帝国主義戦争　千葉功
　　第18講　植民地経営の開始　−統治形態の模索と立憲主義　日向玲理
　　第19講　桂園時代　−議会政治の定着と「妥協」　原口大輔
　　第20講　大正政変　−政界再編成における内外要因　櫻井良樹
　　おわりに　小林和幸

『後藤新平　外交とヴィジョン』（中公新書881）　北岡伸一、中央公論社、1988年
　　序章　医学と衛生
　　第一章　台湾民政長官
　　第二章　満鉄総裁
　　第三章　官僚政治と政党政治
　　第四章　第一次世界大戦と日本
　　第五章　失われた可能性

『台湾の若者を知りたい』（岩波ジュニア新書873）　水野俊平、岩波書店、2018年
　　まえがき
　　第１章　台湾の基本知識
　　第２章　小学生の日常から台湾の生活事情を知る
　　第３章　日本とはちょっと違う？台湾の高校生活
　　第４章　台湾の大学生活　−兵役はあるけど就活はない
　　第５書　台湾人の本音
　　あとがき

　
★鼎泰豊　立川タカシマヤ店
　３日目の夕食が、鼎泰豊だったので、前日の18日に「鼎泰豊　立川タカシマヤ店」に行ってきました。
　旅行のしおりに、食事のサンプルメニューが載っていたので、それを参考に注文しました。

小籠包	野菜と豚肉入り蒸し餃子	野菜と豚肉入り蒸し餃子の断面
えびと豚肉入り焼売	豚肉チャーハン	酸辣湯麺

★参考文献

『植民地建築紀行　満洲・朝鮮・台湾を歩く』（歴史文化ライブラリー330）　西澤泰彦、吉川弘文館、2011年

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