1996年８月５日から８月９日まで、ゼミの先輩と韓国に行って来ました。トピック的に旅行記をアップしていこうと思います。御笑読下さい。
| 日本 | 韓国 |
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| 関空からの出国です。 | 今回は、入国のみでした。 |
・ダブルブッキング事件
・江華島
・江華支石墓
・旧国立中央博物館（旧朝鮮総督府）
・パゴダ公園のレリーフ
・チケットの写真
私にとって、初の海外旅行だった韓国旅行でしたが、出発は、波乱含みでした。パスポートのスタンプを見れば分かるように、出国は、関西国際空港からでした。というのも、成田空港で、ソウル行きの飛行機が、ダブルブッキングで、乗ることができませんでした。そのため、バスで、羽田空港まで行き、飛行機で関西国際空港まで行き、そこからソウルへ飛行機で行くという大旅行になってしまいました。
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| （左）羽田から関空へ | （中）関空からソウルへ | （右）ソウルから成田へ |
| 1875年に、江華島事件（日本軍艦雲揚号による朝鮮に対する武力挑発事件）の現場になった江華島に行ってきました。江華島は、江華島事件の他にも、元軍、丙寅洋擾・辛未洋擾のフランス軍やアメリカ軍が襲来し、さらに朝鮮戦争の激戦地になるなど、外国軍に侵略された場所である。 |  |
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| 高麗宮地 | 甲串敦台 |
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| 草芝鎮 | 廣城堡 |
私が、高校時代、北九州の墓制として、甕棺墓、箱式石棺墓、支石墓があると、習いました。その支石墓を、江華島で見ることができて、びっくりしました。稲作などいろいろな文化が朝鮮半島から、日本列島へ伝わったことが、改めて、よく分かりました。
＜支石墓＞
ドルメンとも。新石器−初期鉄器時代に世界的に見られる巨石墓の一種。数枚の支石を立てて箱形の墓室を造り、上に巨石を載せて天井とする。朝鮮では無文土器時代の代表的な墳墓形式で、大型の箱形になる北方式と、支石が低くて碁盤形になり地下に埋葬する南方式とがある。この南方式が、稲作文化の一環として弥生初現期の北九州西北部に伝来した。地下の埋葬施設に石棺・土壙がある点は朝鮮と同じだが、甕棺があり、全体に小型化する点などが異なる。
（『角川 日本史辞典』より）
| 江華支石墓 江華には、松海面と河帖面一帯に高麗山北側斜面稜線より、平地にいたるまで３０予期の支石墓が散在している。中部地方では、稀に見られる巨大な北方式（テーブルのような形）支石墓であり蓋石の長さが７１０ｃｍ、幅５５０ｃｍで２個の支石が支えている。 |
 左の上下とも白い服が私です。私と支石墓の大きさを比べてみてください。 |
＜参考＞
| （史跡）志登支石墓群 前原市大字志登 弥生時代前期から中期の及ぶ甕棺墓を含む墓地遺跡である。この遺跡は糸島半島の南に広がる平地のほぼ中央部の標高６ｍほどの水田面との比高約１ｍの微高地に位置する。 （「前原市教育委員会解説板」より） |
 地面に出ている平らな石が、支石墓の上石です。 |
※余談
この欄を書くために、教育実習の時に使った高校の日本史教科書（1993年検定済『詳説 日本史』山川出版社）を見直したところ、「支石墓」の記述がなくなっていました。
私が使っていた教科書（1987年検定済、1991年改訂検定済『新詳説 日本史 改訂版』山川出版社）を押入から見つけだし確認したら、図版付きで載っていました。図版の解説には、「箱式石棺や甕棺の上に大きな石をのせたもの。朝鮮半島に多くみられ、中国では東北部（満州）以外にみられない」と書いてありました。
どうして、掲載されなくなったんでしょうね？
| 1910年に、韓国を併合した日本の朝鮮植民地支配の中心が朝鮮総督府であった。1912年に景福宮の敷地内に新庁舎の建設が決定され、1916年に着工、1925年に竣工した。その過程で、当時、景福宮に多様な建物があったが、ほとんど取り壊されてしまった（景福宮の全盛期と日帝支配期の比較模型が、新国立中央博物館に展示されている）。 戦後、国立中央博物館として使用されていたが、1995年８月15日から撤去工事が開始され、私がいた1996年８月の段階では、写真のように、頂上のドームが取り払われた状態であった。 |
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| パゴダ公園は、ソウルの中心街鍾路区の鍾路２街に面した敦義洞にある。このパゴダ公園は、1919年（第一次世界大戦のパリ講和会議の年）の３月１日におこった「三・一独立運動」の発祥の地である。 公園内には、1967年に建てられたレリーフが１０枚（朝鮮半島の９道と済州島で闘われた独立運動の各道の典型的な闘争を描いたもの）並んでいる。 この写真のレリーフは、済州島の闘争を描いたもので、説明文には、「1919年３月23日 遥か遠い済州島で男女の群衆と学生たちが一緒に立ち上がって万歳を叫んだ。漢拏山の精気を受けた彼らは、素手でとび出し、日本警察の恐ろしい銃剣と闘い、血を流しながらも行進を続け、１人も屈することがなかった。」とある。 |
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＜ボランティアにもらったタプコル公園（パゴダ公園）の説明＞
この公園は、ソウルの都心部にある、ほんの１万平米にみたない小さな公園に過ぎません。しかし、この小さな公園は、いろいろな意味においてソウルばかりか、韓国を代表する公園であるともいえます。
この地は、1467年（第七代、世祖13年）に建てられ1504年に廃寺となった円覚寺の境内であり、1897年、度支部（現在の財務部）顧問の英国人ブラウンがわが国最初の都市公園として設計し、1919年には日本の植民地支配からの独立を宣言する集会が開かれた、由緒ある公園であります。
1919年３月１日、孫秉熙（ソン、ビョンヒ）先生ら33人の韓国人指導者が独立宣言文に署名、主権回復運動の口火を切ったところです。この独立運動は全国に広がり、このため日本官憲は軍隊を出動させ、力による弾圧をおこないました。塔（パゴダ＝国宝第二号）の東側にはその記念碑があり、その後ろには小道に沿って三・一独立運動で、各地で日本の官憲に抵抗する韓国民衆の姿を描いた銅板のレリーフが並んでいます。その事件は「万歳事件」として韓国民衆に心に深く刻まれています。
1982年、日本の教科書問題が中国や韓国で大きく反響を呼んだとき、糾弾の集会が開かれたのも、この公園です。
タプコル・コンウォン（塔洞公園）という名前の響きは、ソウルの人々にとっては一種独特な感情を喚起させます。日本と韓国の真実の歴史を知る事によって、この響きを互いに理解しあえる日こそ、日本と韓国は本当の友人になれるのはないでしょうか。平和のために、歴史を正しく理解しあいましょう。
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| 昌徳宮 | 徳寿宮 | 景福宮 |
★参考文献
『旅行ガイドにないアジアを歩く 韓国−ソウル・ソウル郊外・江華島・堤岩里・天安』君島和彦、坂井俊樹、鄭在貞（梨の木社 1995年）
『江華郡 文化財』（1977年）
