1998年９月28日から10月１日まで、サークルの後輩と韓国に行って来ました。そのときの日記を元に、トピック的に旅行記をアップしていこうと思います。御笑読下さい。
| 日本 | 韓国 | |
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・オドゥ山統一展望台（９月29日）
・国立中央博物館（９月29日）
・独立紀念館（９月30日）
・ホテルの話
【列車の話】
一昨年韓国に行ったときは、地下鉄にしか乗ったことがなかったので、列車は初体験だった。
行き先ごとに改札が違うという話は韓国の会議室で聞いていたが、とりあえず近くの窓口で聞いてみることにした。韓国語の発音は自信がなかったので、「金村」って漢字で紙に書いて渡しました。そうしたら、韓国語で聞き返されたので、『地球の歩き方』のカタカナ表記を比較して、「そうだ」って答えた。そうしたら、金村行きの切符を売る窓口を教えてくれて、切符を買うことができた。しかし、窓口のお姉さんは英語ができないのか、なかなか話が通じず苦労してしまった。
列車の時間が近くなるまで、改札が開かないので待合室で待っていて、改札が開いたらすぐ改札に行った。そこでもまた、違うと困るので、切符を見直してもらって行き先を確かめた。そうしたら、その駅員さんが日本語を話せて、「金村なら、オドゥ山の統一展望台に行くのか？」とか話しかけられた。ヨーロッパでは駅員より窓口の人の方が学歴が高そうなのに、韓国では違うのかな？と思ってびっくりした。
【駅から展望台へ】
金村では、『歩き方』や過去ログに書かれた通りに行けばよかったのに、駅のそばの橋を渡った方が早く行けそうだったのでそこを行ったら、バス停がなかなか見つからなかった。バス停についても１時間くらいバスはないって言われるし、ついていなかった。
しかし、どのバスに乗ればいいかわからなかったんで尋ねたバスの人は親切でちゃんと探してくれたし、「一緒に行こう」って声をかけてくれた展望台のバス停の売店のおばちゃんも親切で、きちんと展望台まで行くことができました。 統一展望台に行くまでの道のりは、『歩き方』に書かれていたほどノーチェックでないと思った（板門店に行ったことがないので、比較はできませんが）。一般車両はバス停までしか入れないし、途中に軍人さんはいるし…。
さらに、途中までは細い道（片側１車線）なのに、基地をすぎたとたん、片側３車線以上の広い道になっていました。まだ、あの国は、軍事力による半島統一を目指しているのかな？だって、北が攻めてくるのを守るんだったら狭い方がいいのに、広いってことはいかに前線に早く軍隊を投入できるかってことだろうから。
【展望台】
まさに国境のすぐ近く。真下を流れている川の向こうはすぐ北朝鮮だから。しかし、肉眼で見ていても特にどうってことはない（おととし判明したように、雰囲気が赤いわけではない）が、500Ｗの双眼鏡（日本にもよくある例のやつです）で見てみると、宣伝用のいかにも近代的だぞっていうようなペンション風の建物と、がんばって働いている農民が見える。うーん、あれは見応えがあるね。
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| 展望台の模型 | 川の向こうが、北朝鮮です。 |
まっ、こんな感じでした。次にかかった費用を書いておきますね。
ソウル駅と金村駅の列車代 1300Ｗ×２
金村と展望台のバス代 620Ｗ×２
統一展望台 1200Ｗ
双眼鏡 500Ｗ
オドゥ山統一展望台からソウルに帰ってきてからまだ時間があったんで、景福宮に行こうと思って地下鉄に乗った。地下鉄の駅を出ると、そのすぐそばに、中央博物館ができていた。おととしは、旧総督府を壊し始めたばかりだったので行けなかったんで、初めて行った。いろいろな展示があっておもしろかったが、私が感じたことを数点書いていこうと思う。
まずは、朝鮮の三国時代が、高句麗、百済、新羅、加羅のパートに分かれていたこと。日本では、任那日本府の問題を含めて加羅諸国の扱いは定着していないと思うけど、韓国的には独自の文化圏として評価されているようだった。さすがに、日本府の話はなかったけど。
もう一つは、先生からも聞いていた噂の景福宮付近の模型。全盛期と日帝支配期の２つあるけど、あの展示の仕方はすばらしい。モノに語らせるっていうのは、あれ以上のものはめったにないと思う。上から見下ろすのもすごいし。景福宮をいかに壊して総督府を作ったかがわかる。光化門を含めて、たくさんあった建物を取り払ってドンって作ったんだから。でも、あの模型は、写真は禁止だし、パンフにも載っていないっていうから残念だね。
| 独立紀念館に行ったが、とにかく濡れた。台風が近づいていたから仕方がないか。でも、日本からそれて韓国の方に来たっていうのは、帰ったらサークルの連中に笑われるな。 ソウル駅では、前日に切符を買っていたから時間をかける必要はなかった。でも、ちょっと早く着いたんで、改札が開くのを待っていると、日本の修学旅行の集団がいた。高校の修学旅行で、中国、韓国、オーストラリア、カナダ、アメリカetc.に行くのが流行っているけど、安全面などからも班の自由行動がなくて、せいぜいクラスごとの団体行動になってしまうんだろうな。班の自由行動で、羽目を外すのも修学旅行の楽しさのに…。 まっ、それはともかく、私がおととし初めて見たときは感動（？）したソウル駅も後輩にとっては何ともなかったみたい。あの東京駅そっくりの建物を造ったのは、たぶん植民地時代だろうなって思ったり、あれを日本の文化として押しつけるって当時の日本文化って何なのだろうなんて、いろいろ考えたりもしたけど。 セマウル号は、停車駅が少ないっていうだけで、特に速いって訳ではなさそう。時間にルーズなのも相変わらずだし。ほんとに韓国の鉄道ってルーズだね。イタリアの比じゃないくらい。イタリアも伝統的にルーズだって噂だけど実際は結構正確だしね。でも、座席はすばらしかった。間隔はあるし、リクライニングはすごく効くし。あれだけは日本の新幹線じゃかなわないね。 独立紀念館は、韓国語の解説ばかりで、たまにある漢字から意味を拾っていかなければならなかった。あれは、外国人に見てもらおうってものではなく、韓国の教育の一環としての見学施設だね。あの台風の中でも、何団体も来ていたし。 |
  （上）ソウル駅、（下）東京駅 佐賀女子短大、長沢雅春氏の 「近代日本と韓国・朝鮮半島」より転載 |
行きは駅からタクシーで来たけど、帰りはバスに乗ったら、料金はタクシーの５分の１。やっぱり公共交通は安いね。まっ、駅がバスの終点じゃなかったんで、降りるときは焦ったけど。
帰りの列車は予約してなかったんで、天安駅で買った。今度はセマウル号ではなく、ムグンファ号だった。韓国の鉄道のルーズさは、ここでも発揮される。列車の出発予定時刻が過ぎてから改札が開く始末。改札が開くたびに確かめに行くのが、面倒になってしまった。
こんな感じで、独立紀念館に行って来ました。私としては、やはり中央博物館の方が、外国人に見せる展示だなって感じがしました。せっかくの独立紀念館なんですから、展示の解説が日本語もあればいいと思うのは、私の傲慢でしょうか？
今回の旅行は、航空券がとれなかったのもあって、ＪＴＢのフリープランのツアーにした。そのために、泊まるところもいつもの旅行と違いリッチにホテルだ。どんなホテルかと思いどきどきしたが、エレベーターがついているし、フロントのお兄さんも日本語が話せるし、部屋には湯舟やテレビがついている。いやーあの値段のツアーでこんなにリッチなホテルに泊まれるのか。
地下鉄の市庁の駅にも近いし、市庁の駅からはミョンドンまで地下道がつながっているし、ロケーション的にもバッチグーだ。
って、褒めちぎった「ニューソウルホテル」ですが、ちょっとした事件があったのです。毎日、夜１０時くらいになると、部屋に電話がかかってきます。内容は、「韓国の女子大生を買わないか？」ってことなのですが、初日は気が動転してしまい「いりません」って言ってすぐ切ってしまいましたが、２日目になると落ち着いたのもあって値段を聞いたら「３万円」とのこと。うーん、韓国に持ってきたお金とほとんど同じではないか…。こんな値段で買う人がいるのだろうか？
なんてことがありました。ツアーなどでホテルをご利用のみなさん、こういうことって日常茶飯事なのでしょうか？
