立川市と日野市をつなぐ日野橋。
　甲州街道の「日野の渡し」に代わり、1926（大正15）年に架橋。
　上流には、多摩モノレールが通る立日橋、中央線の橋、多摩大橋がある。
　下流には、中央道の橋、国道20号の石田大橋がある。
　でも、日野橋が通行止めになると、近隣の橋が渋滞するし、結構不便になるだろうなぁ。

　多摩川から玉川上水に水を引き入れる羽村の取水堰。
　投渡堰の堰が払われているため、玉川上水に引き入れられる水の量が少なくなり、玉川上水には、あふれるような増水は見られず、水門の破壊や洪水は見られなかった。
　江戸時代以来の技術のすごさを感じた。

　羽村の取水堰付近の見学記は、こちらへ

右上：玉川上水側から羽村の取水堰を撮影。
　　　（さらに右の写真は、2006年６月17日に撮影）
左下：玉川上水側から水門を撮影。
右下：取水堰側から玉川上水の下流を撮影。

　今回、撮影した左の写真は、水色のバー（桁）が電動ウインで上げられ、堰を支えている丸太が外され、堰が払われている。これを「投渡木（なぎ）払い」と呼ぶ。
　右の写真は、2006年６月17日に撮影した写真で、丸太でいたが支えられ、多摩川の水を堰き止め、玉川上水へ引き入れている。

取り払われた投渡堰
（2019年10月13日撮影）

普段の投渡堰
（2006年６月17日撮影）

左上：波打つ多摩川。すごい迫力でした。
左下：地面が濡れているところまで水が来たのかなぁ。

　「仕付け」と呼ばれる堰の再構築は、完全に人力頼みの手作業である。
　羽村の投げ渡し堰の工事が本格的に始まりました。足場が掛けられ材木も運び込まれています。でもまだ水量が多いので作業は慎重に行われるようです。

桁を組む作業が始まりました。足場の上で川上にせり出すように組んだ柱と桁を川に滑り込ませるように立てていました。

　その後、丸太の間にソダを詰める。このソダは、葉の付いた枝をその都度、山から切ってくる。
　さらに、ムシロを敷き、砂利を入れる。
　全行程を終えるのに、１週間以上はかかり、年に２回程度行われるという。

羽村の取水堰 川上側より
投げ渡し堰は完成しましたが砂利で埋まってしまった川底を掘っていました。
取水口に水を導く固定堰はコンクリートが捲れています。