まっけんのフランス旅行記

　2007年８月12日から19日まで、ブルゴーニュを中心に、フランス旅行に行ってきました。
　写真はアップし終わりました（2011年３月20日）
　そのときの日記を参考に、旅行記をアップしていきます。今回の日記は、その日でなく、あとで書いたものもあるので、ちょっと読みづらいかもしれませんが、いろいろと注釈を入れながら、旅行記を書いていきます。（とりあえず、2011年３月21日終了）

日本	フランス

フランス共和国って、どんなとこ？外務省に聞いてみよう。

旅行記の部屋へ　

2007年８月

　
８月12日（日）

（記：日本時間17:55　ＣＸ５２１）

　今は、香港行きのキャセイの飛行機の中。１９日に帰国するまでフランスへ旅行。一昨日は、バスケの練習試合、昨日、荷物を一気に用意する慌ただしさ。
　今回は、念願のブルゴーニュ旅行。最低でも、ロマネ・コンティを中心としたヴォーヌ・ロマネの見学と、畝ごとに所有者が違ってブドウの葉の色の違いを感じられるというクロ・ド・ヴージョの見学はしてきたいと思う。行きつけのワイン屋さんに、インポーターを通じてドメーヌにアポを取ってもらったけど、バカンスで無理だったみたい。出たところ勝負で見学するしかないね。あとは、ツアーに参加して有名どころを見てみよう。

　
８月13日（月）

（記：フランス時間03:20　ＣＸ２６３）

　ってことは、日本は、１０：２０。で、もう１７時間以上出発してから経っている。
　さっき、改めて考えてみると、パリに行くのは、１１年ぶりになる。大学２年から、そんなに経つんだね。
　５時過ぎに着くみたいだけど、空港からバスでリヨン駅に行って、そこからボーヌへ行き宿を探して今後の予定を立てよう。ホントに、無計画で出たとこ勝負の旅行だな。
　今回の旅行が、直前まではっきりしなかったのは、部活の予定がはっきりしなかったから。結局、１１〜１９日のお盆休みがまとまった休みで、それを使っていくしかなくて飛行機代は高いし、ほとんど満席でしたがマップさんが頑張ってくれた。職場に来ている近ツリさんは、片道２０万円のエールフランスならって言ったけど、それはさすがにありえないな。ＨＩＳでも同じような話であきらめかけていたら、ネットで問いあわせたマップが対応してくれました。今回の旅行は、マップの担当のお姉さんが頑張ってくれたおかげだね。
　旅行前のドキドキがあまりなかったけど、慌ただしさも含め、すべてが日常化しているのだろう。すべてが当然の日常で特別なことがなくなっている。歳が取ったのもあって、環境の変化だけが原因ではないのだろうけど、新鮮さが失われた状況だな。

（記：8/14　06:45　ＩＢＩＳホテル） 　昨日は、６時前にＣＤＧ（シャルル・ド・ゴール空港）に着いて、入国審査も難なくクリア。 　で、当初予定したバスが、７時からしかないって言われる（よく見ると『歩き方』にも書いてあったけど）。で、電車で行こうとしたら、リヨン経由のＴＧＶで９２ユーロ。さすがに高いと思って、当初の予定通り、パリ・リヨン駅へのバスに乗ったのが８時。で、パリ・リヨン駅に着いたら、ちょうど８：４４のＴＧＶが出てしまって、１３１：０４発のＴＧＶでディジョンに行くことに。で、４時間近く暇なので、リヨン駅周辺を観光。	パリ・リヨン駅
シャルル・ド・ゴール空港のバス停の表示。 地面に行き先が書いてあって、分かりやすいです。

（記：8/14　06:45　ＩＢＩＳホテル） 　バスティーユ広場からシテ島へ。マリー・アントワネットが幽閉されていたコンシェルジュリーやノートルダム寺院を見学しました。
バスチーユ広場	ノートルダム寺院	コンシェルジュリー
パリ市役所	ノートルダム寺院前広場のパリ基準点 　パリから他の地点へ何kmという際の距離は、ここから測られている。	コンシェルジュリー内部 　コンシェルジュリーとは、王宮の管理者であった「門衛（コンシェルジュ）」がいた場所のこと。革命後は、牢獄として使われ、ここに収容され、断頭台に送られた貴族らは約2600人に上る。マリー・アントワネットも、1793年８月２日から10月16日まで２ヵ月半をここで過ごし、その独房が残されている。 　写真は、マリー・アントワネットの部屋を覗いている見張り番。

（記：8/14　06:45　ＩＢＩＳホテル） 　ＴＧＶは、立席券で、デッキの折り畳み椅子に座ることに。 　で、ディジョンで乗り換えて、どうにかボーヌへ。ヨーロッパの電車にしては珍しく、電車が揺れるから日記を書けなかった。あまり大きすぎる町ではなく、予想通りでホッとした。ｉに行き、このＩＢＩＳホテルを紹介してもらって、即決。

ホテルの部屋

★コート・ド・ボーヌ見学ツアー （記：8/14　06:45　ＩＢＩＳホテル） 　荷物だけ置いて、またｉに戻って、観光計画を立てようと思ったら、すぐの１６：３０にコート・ド・ボーヌに行くツアーがあるっていうことで、大急ぎで申し込み。日本人の女性２人と一緒でした。英語はペラペラで、仏語も話せてかっこいい。俺は、語学はできないからうらやましい。シャンパンが好きで、赤はあんまり詳しくないって言っていたけど、ガイドさんの説明で理解できるから、すごい。自分は、知識から想像するのが精一杯なので…。 　で、ボーヌから車でポマール、ヴォルネイを通って、ムルソーへ。ムルソーは村って言うより、町って感じの大きさ。で、モンラッシェの特級畑の前で写真を撮って、サントネイのドメーヌへ。カーヴを見たり、まだラベルの張っていないワインを試飲したりと、ステキな体験をしてきました。一緒に回った女性と一緒に夕食をって思って誘ったけど、疲れているからホテルに戻るってお別れ。残念。		コート・ド・ボーヌ見学ツアーのガイドさんと
ヴォルネイ(Volnay)のピノ・ノワール	モンラッシェ(Montrachet)の畑で	モンラッシェのシャルドネ
サントネー(Santenay)の Domaine Louis Nieさんのカーヴ
生産者と一緒にツアーに参加した女性と	フランスでは、ぶどうの木は、こんな風に植わっています。

（記：8/14　06:45　ＩＢＩＳホテル） 　夕食は、『歩き方』に載っていたダム・タルティーヌへ。ブッフ・ブルギニョンを食べたり、満喫しました。
エスカルゴサラダ	ブルゴーニュ名物の牛肉のワイン煮 （ブッフ・ブルギニョン）
チーズ	チョコレートケーキ

　
８月14日（火）

（記：8/14　08:25　ＩＢＩＳホテル）

　８時前に、服を着て朝食に行こうとしたら、服の中にいた蜂に刺されてしまった。ショックはないし、蚊に刺されたのがちょっと大きく腫れた程度なので放置。何の変化もないから、たぶん大丈夫でしょう。それにしても、拝島での洗濯物に隠れていたヤツだろうけど、蜂もビックリしただろうね。
　今日は、午前中にボーヌの町の見学と明日のサイクリングの情報収集。午後は、コート・ド・ニュイのツアーに参加の予定。

　
★ボーヌ市街見学

☆オテル・デュー （記：8/15　08:30　ＩＢＩＳホテル） 　１４時からニュイのツアーだから、それまでの間、市内見学。まずは、オスピス・ド・ボーヌを見学。建築のことは詳しくないけど、あのカラフルな屋根は、クロアチアのカラフルな屋根となんか関係があるのかな？また、ブルゴーニュ公国のニコラ法官が作った施療院ってことで、相互扶助を思い出してみたり。		フランドル地方から伝わった鮮やかな屋根
	調剤室かな？	「貧者の間」に飾られていたヴァイデン作の 「最後の審判」
オテル・デューを造った ブルゴーニュ大公国フィリップ善良公の 官房長ニコラ・ロラン	ニコラ・ロランの妻

☆ノートル・ダム教会 　１２世紀建立。増築部分もあるが、全体としてブルゴーニュ風ロマネスク様式の建物である。

（記：8/15　08:30　ＩＢＩＳホテル） 　その後、ワイン博物館にも行ったけど、何かピンと来ない展示でした。 　ボーヌパスで、ワイン市場とカーヴ２つのチケットを買う。なのに、午前中は、１１：３０までのところが多く、どうにかワイン市場だけは見学。そういえば、あやぴさんのお土産はワイン市場のムルソーだったな。 （上）ワイン市場 （中）昼食（ル・グルマンダン） （下）ボーヌ市内の写真
やっぱり単車はKawasakiでしょ

　
★コード・ド・ニュイ見学ツアー

（記：8/16　14:05ディジョン駅） 　午前中は、ボーヌ市内見学とワイン市場。で、午後からニュイへのツアー。ガイドのおばちゃんも覚えてくれていて、「今日は赤ワインの畑よ」って。で、また日本人と一緒。今回は、夫婦っぽいかな。それにしても、みんなフランス語が上手。少なくとも俺の英語より格段に上手。う〜ん。 　で、コルトンの丘を見ながら、ニュイ・サン・ジョルジュへ。で、ヴォーヌ・ロマネでは当然ロマネ・コンティの畑で写真を撮った。で、あっちがラ・ターシュ、突き当たりがエシェゾーなんて、有名な畑だらけですごい。で、クロ・ド・ヴージョを見ながら、ジュブレー・シャンベルタンへ。ドメーヌ見学では、村名・一級・特級と飲み、特級畑のワインを買ってしまいました。コート・ド・ボーヌのツアーも面白かったけど、ニュイのツアーの方が、自分の知っているところが多くて、おもしろかったな。
コルトンの丘の遠景

（右４枚）ロマネ・コンティ （左下）シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ

ツアーで行った ジュブレー・シャンベルタンのドメーヌ

★ボーヌ市街見学

（記：8/16　14:05ディジョン駅）

　帰ってきてから、カーヴ・デ・コルドゥリエールとカーヴ・パトリアルシュ・ペール・エ・フィスの見学。カーヴ自体は、散々もぐって慣れてきた感じ。味は、自分としては、コルドゥリエールの方が、すっきりして手、飲みやすかったかな。

☆カーヴ見学１ カーヴ・デ・コルドゥリエール
		’７５のワインです

☆カーヴ見学２ カーヴ・パトリアルシュ・ペール・エ・フィス
		これも、’７５のワインです。

★夕食 　カーヴを改造したレストランへ。殻付きエスカルゴを食べました。

　
８月15日（水）

★コート・ド・ニュイのサイクリング

☆ヴォーヌ・ロマネ	ロマネ・サン・ヴィヴァンの畑（特級畑）	ロマネ・コンティの十字架の前で	ロマネ・コンティの畑の注意書き
ロマネ・コンティの畑の南側の坂を上っていくと	隣の畑（ラ・ロマネ）との境目。 手前がロマネ・コンティの畑。 この差が、何万円だろう？	ラ・ロマネの畑（特級畑）
	レニョの畑（１級畑）		ロマネ・コンティなどの畑から集落に入る角。「グラン・クリュ通り」と「ラ・ターシュ通り」ですって。
レニョの畑をもう少し上って、 ヴォーヌ・ロマネの村を見下ろしました。	手前から、レニョ（１級畑）、ラ・ロマネ（特級畑）、ロマネ・コンティ（特級畑）	小さなヴォーヌ・ロマネの村に、世界有数のワインの造り手がたくさん住んでいます。	ラ・ターシュ（特級畑）の畑

　村の中をフラフラしていると、カミュゼさんちやアンヌ・グロ、一軒挟んでミッシェル・グロと自分では買えないドメーヌが続く。村の中心の案内板はビックリ。ドメーヌ名がいっぱいあって、みんな有名どころ。とりあえず、ＤＲＣ、ＪＣＣなどなど写真を撮って回り、完全に怪しい人だと思う。で、よく探したら、ジャック・カシューも見つけました。村の中ではなく、国道沿いのおうち。勇気を出して、ピンポンを押したらおばさんがでてきたけど、フランス語だけで会話できず、退散。フランス語ができたら良かったけど。

メオ・カミュゼ

アンヌ・グロ

ミッシェル・グロ

ＤＲＣ

ジャン・グリヴォ

ルロワ

Ｊ・コンフュロン・コトゥティド

ヴォーヌ・ロマネ村の中心（？）の広場。 中央の案内図に、造り手の地図が載っています。

ジャック・カシュー 　初期の東京ワイン入門会では、散々お世話になりました。 　私のブルゴーニュのワインの基本は、カシューから学んだようなものです。 　って、私の勝手な片想いですが…。

☆クロ・ド・ヴジョ

（記：8/18　06:35　パリAuberge Internationale des Jeunes）

　クロ・ド・ヴージョに行くと、前日も思ったけど、特級畑としては広い方だよね。１つのクロに囲まれた部分がまるまる特級畑だから。以前から聞いていたイメージと違うのは、もっと急斜面の畑だと思っていたこと。斜面上段とか斜面中段、斜面下段とかいうから。どめ、ロマネ・コンティの方が急斜面だし、ブドウの葉の色も思ったほど違わない。でも、しっかり間引きされていたり、葉を減らしていたりという差はあったね。シャトーで試飲して、ワインを買って、城の見学をしました。

国道７４号線沿いに畑が広がる

ルイ・ジャド

ジャン・グリヴォ

シャトー・ドゥ・クロ・ド・ヴジョ

　クロ・ド・ヴージョの前に、エシェゾーに行ったけど、ただフラフラしただけ。
　シャンボール・ミュジニも同じ感じ。
　モレ・サン・ドニでは、ポンソの家を探したけど、見つからず。

シャンボール・ミュジニ

モレ・サン・ドニ

ラトリシエール・シャンベルタン

シャンベルタン

グリヨット・シャンベルタン

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ

マジ・シャンベルタン

　この辺から、疲れがでてくる中、どうにか、ジュブレー・シャンベルタンへ。前日にワインを買ったドメーヌの前を通り、フィリップ・ルクレールへ。試飲はできたけど、カーヴの見学はできなかった。１erクリュのワインを買いました。
　ワインを２本背負い、２回の試飲でヘロヘロに。とりあえずフィサンまで行ったけど、帰る元気がない。その上、行きは気がつかなかったけど、ニュイ・サン・ジョルジュまで緩い上りになっている。チャリをこぐ元気がないときは、下りて押したりしながら、かなりの時間をかけて、ヴォーヌ・ロマネまで戻ってくる。よく考えると、昼食を食べていない。カロリー・メイトをかじっているだけだから、元気が出なくても当然かも。
　ヴォーヌ・ロマネでは、直売しているところはあっても、試飲や見学させてくれるところもなく、結局、買いませんでした。
　どうにかニュイ・サン・ジョルジュに着いたけど、ここでも迷子。駅まで着かない。ウロウロしていると、車に乗ったおじさんが「どうしたの？」って聞いてくれた。駅の方向を聞いて、大感謝。疲れている時って、ちょっとした親切が元気をくれるよね。
　結局、ニュイ・サン・ジョルジュから、コルトンなどを見学せずに、ボーヌまで電車。
　帰ってきてから、靴下の日焼けをしていたから、かなり暑かったんだよね。ワインも、いかれちゃったかな。

フィリップ・ルクレール（ジュヴレ・シャンベルタン）

ジュヴレ・シャンベルタン

　
★夕飯（ダム・タルティーヌ）

		（右下） レストランのフロアと厨房の境のドア。 足で開けるときに、ドアが傷つかないように、 下の灰色になっているところに、ゴムが貼られている。

　
８月16日（木）

（記：8/16　08:20　ＩＢＩＳホテル）

　今日で、ボーヌとはお別れ。ディジョンに寄って、パリへ。パリで２泊したら、帰国だな。
　正直、疲れがたまって、体調がちょっと不安。雨もパラパラしてることがし、無理せず過ごしていこう。まだ、ホテルでゆっくりしたい気もするけど、９：１０の電車なので、ぼちぼちチェックアウトして、駅まで行かないと。実家にも全然電話していないし、パリの宿の予約もしないといけないね。って、ダラダラしているうちに雨が止まないかな。

　
★ディジョン

（記：8/16　14:05　ディジョン駅） 　８分発のＴＧＶで、パリへ。１番ホームだと思って待っていたら、Ｉホームでビックリ。大移動でした。行きと違って、指定席。３人家族の１つの空席。前では、高校生くらいの女の子が、数学の勉強をしています。 　今朝は、小雨が一息した中、ボーヌ駅へ。予定の９：１０の電車が４０分遅れで、かわりに次の２０分発の電車でディジョンへ。ホームで待っている間に、まだ小雨が降ってきて、運がよかったみたい。

ディジョンに着いたら、まずｉで地図をもらう。で、マップで担当してくれた岡田さんにお礼の手紙を出すために、郵便局へ。さすが県都の郵便局。建物は大きいし混んでいました。切手を買うまでフラフラしていると記念切手コーナーが。そこで、ハリーポッターと亥年の切手をゲット。

ノートルダム教会を見て、美術館を見て、フィリップ善良公の塔へ。久しぶりの高いところは、景色がよかったよ。で、サン・ベニーニュ大聖堂の地下へ。今回の旅行は、カーヴやら何回地下に入ったことか。いつも塔とか高いところばかり行きたがる俺にしては珍しいかも。で、昼食して、実家に電話して、ＴＧＶでパリに向かっています。
	ノートルダム教会のシュエット通り沿いの 壁にある「幸福のふくろう」	「幸福のふくろう」は右手で金属のものを触りながら左手でふくろうを触ると、幸福が訪れるという。俺の幸福は、どこに来た？

ブルゴーニュ大公宮殿と フィリップ善良公の塔

サン・ベニーニュ大聖堂の クリプト（地下祭室） 　柱上部に彫り込まれた人間の頭の彫刻は、すごいですねぇ。

　
（記：8/16　21:50　パリAuberge Internationale des Jeunes）

　パリに着いてからも、ゆっくり日記を書けなかったね。
　『歩き方』に載っていたバスティーユ広場周辺の若者向けの宿に見当をつけて、朝ＴＥＬしたけど、「予約はできない」と言われて、ドキドキしながら、パリ・リヨン駅でまたＴＥＬ。「とりあえず空いてる」ってことで来てみたら、ドミトリーはふさがっていて、１人部屋だけ。ドミトリー１７ユーロが、シングル２９ユーロだから、まっいいかって感じだし、「明日ならドミトリーが空く」って言われた。けど、荷物を移動させるのは、面倒だし、一人の方が気楽だなって思って、結局２晩ともシングルに。シャワーも着いていてラッキーって思ったけど、水シャワーで、お湯はドミトリーに行かないとないって。まぁ、今朝までの６９ユーロのホテルと比べれば、何も文句は言えないけど。
　ドミよりシングルの方がいいって思うのは、歳を取ったからかなって思うけど、人と話したいって思う若さも残っていても、結局話しかけられないのは、ホントに歳を取ったって感じてしまう。
　パリは、１１年ぶり。前に来たときに、ユーロスターで着いたり、夜行を待つためにさびしい構内にいた北駅に行ってきたけど、すっかり様子が変わってしまったのか、懐かしくない。ユーロスターは、国際線で特別だから、しきられていたのは思い出したけど、２３時近くまでだっけ（あとで日記を確認したら、２１時まででしたが、気分的には、さびしい駅の茶店だったですよね）寂しく待っていたカフェは思い出せないし、ラッシュ時で人も多かったから、全然記憶と違う。ドブロブニクやローマ、フィレンツェ、シエナなど２度目の場所は、それなりに思い出すけど、北駅はそんな思い出の場所じゃなかったかな。夜行で、一緒になったお姉さんが水を残してくれたり、ベルリンに行ってから宿がなかったことが強烈すぎる思い出だからな。
　そういえば、宿だけでなく、食生活も大変化。ブルゴーニュではずっとレストランだったのに、パリに来てからはスーパーで買ってきて食べている。って書き始めて思ったけど、昨日の１５ユーロのレストランの食事と、今日の１１ユーロのスーパーのパンでは、どう考えても４ユーロ以上の差があるぞ。近所のレストランのツーリストメニューも検討しようかな。
　それにしても、いろんな音が聞こえる部屋。早く慣れてしまわないとね。
　明日は、普通のパリを見に行こう。コンコルド広場から、ルーブル、パレ・ロワイヤル、オルセー、オランジュリーを見て、凱旋門とエッフェル塔で１日かかるかな。で、あさってはどこに行こう。

　
８月17日（金）

（記：8/17　21:25　パリAuberge Internationale des Jeunes）

　今、シャワーを浴びて、ロビーにいる。帰ってきたときは、日本の若者がいたけど、今は東洋系の女の子が多い。１１年前と大きく変わったのは、中国系の旅行者が増えたことだろう。前は東洋系はほとんどが日本人で、たまに韓国人の男女混じったグループがいて、中国人はめったにいなかったのに、大きな変化だ。経済発展がすごいな。写真を頼むのも、日本人に英語で頼むのは変だし、だからといって、中国や韓国の人に日本語で頼むのも変だから、西洋系の人に頼むようになってしまう。っていうより、日本人の一人旅がほとんどいない。フランスがメジャーすぎるのか、今回の俺の旅行に重ならないだけなのか。自分が歳を取っただけでなく、外的な環境も変わったんだろうね。

★パリ

コンコルド広場のオベリスク （左）エッフェル塔とオベリスク （右）チュイルリー公園からオベリスクとその向こうの凱旋門を撮影。

☆ルーブル美術館 （記：8/17　21:25　パリAuberge Internationale des Jeunes） 　今日は、朝一番で、ルーブルに。結局、６時間もルーブルにいることに。エジプト美術を見て、有名どころを見て、ルーベンスやレンブラント、フェルメールとか、オランダ画家のを見るとそれだけかかるね。最後は、逆ピラミッドで記念撮影をして終了。 　写真といえば、ルーブルの中でもフラッシュは光るし、撮影禁止のところでも、みんな撮っている。前に来たときは、人に頼んだときに、フラッシュが光ってしまって気まずい思いをしたのに、全然関係なくなってしまった。中国人が増えたからって言ったら、偏見かな。 （右）「民衆を導く自由の女神」
（上中）ミロのビーナスの胸 （上右）ミロのビーナス （下左）入口のガラスのピラミッド （下中）中庭 （下右）逆ピラミッド この下に『ダ・ヴィンチ・コード』では、マグダラのマリアが眠っているんですよね。

（記：8/17　21:25　パリAuberge Internationale des Jeunes） 　ルーブルを見てから凱旋門へ。で、エッフェル塔まで歩いて、混んでいたから、廃兵院へ。ナポレオンのお墓を見に行くのがメインのつもりだったけど、軍事博物館に下関戦争の戦利品のカノン砲があるってのを思い出して、探してしまった。受付のおじさんに聞いたけど分からないし、探しても見つからなくて残念。でも、日本の兵器の展示は面白かったよ。 　エッフェル塔に戻ったら、最上階がクローズになっていて、あきらめて宿の戻る。明日は最終日。エッフェル塔とオルセー、オランジュリーに行けるかな？ （１段目、２段目）凱旋門
	（３段目〜５段目）廃兵院（アンヴァリッド） 　ルイ１４世が傷病兵を収容させるために建てたものだが、現在はナポレオンの墓があることで有名。 （３段目右）ナポレオンの墓 （４段目中・右）軍事博物館の日本展示
エッフェル塔

　
８月18日（土）

★パリ

（記：8/18　21:20　ＣＸ２６２中）

　明日の夜までシャワーを浴びられないから、朝シャンをしっかりした。隣では、女の子がシャワーを浴びてるみたいだけど…。１１年前のベルリンのホテルでは、外国人の女の子と鉢合わせして、ビックリしたけど。
　朝飯を食べて、チェックアウト。受付のきれいなお姉さんに会えなかったので、残念。あとの移動を考えて、宿に荷物を預けず、リヨン駅のロッカーに。

☆エッフェル塔 　エッフェル塔は、長蛇の列。エレベーターは２時間待ち。階段なら２階まで行けるから、階段で上る。そうしたら、２階から追加料金を払って、エレベーター最上階まで行けて、ラッキー。そんな説明はなかったけど、儲けた気分。

　その後、オルセーへ。モネだの、セザンヌだの印象派の有名な絵がいっぱい。日本では一枚でも客を呼べそうな絵ばかり。俺としては、印象派のボーっとした絵ものんびりするけど、オランダ画家の写実的な絵も、しっかりするよね。
　結局、時間がなくて、オランジュリーには行かず。パレ・ロワイヤルを見て、パリ・リヨン駅から空港バスで、シャルル・ド・ゴール空港へ。２時間以上時間をつぶして飛行機に乗った。ＤＲＣのグラン・エシェゾーが８００ユーロ超で売ってたけど、買いませんでした。

　
☆パレ・ロワイヤル

（記：8/18　18:15　ＣＸ２６２中）

　時計は、香港時刻にしちゃったから、フランス時間で日記を書いていると、ちょっと違和感がある。何はともあれ帰りの飛行機に中にいます。あっという間の１週間で、まだ実感はないけれど、今から１３時間後には香港、２０時間後には成田だね。周りが子連ればかりで、ちょっと心配だけど、隣の席はまだ空いているし、あと３０分しないで出発。ゆっくりしていけると良いね。

（記：8/18　21:20　ＣＸ２６２中）

　日記はまだフランス時間で書いている。
　隣は空席でリッチな気分。横になって寝ようかな。
　今まで、「バッテリー」を見ていた。朝読書で読んでいる生徒も多いから、気になっていたけど、子どもの精神的な成長っていい。

　
８月19日（日）

（記：8/19　香港時間10:40　ＣＸ２６２中）

　フランス時間では、４：４０。日記も香港時間にしました。隣の空席も使って横になったけど、よく寝られたか分からない。疲れは抜けてないし、ボーッとしているし、っていつものことか。
　もう中国上空。で、あと２時間半もすれば、香港。今日は移動だけで、丸一日使ってしまうね。
　それにしても、このノートはボロボロ。下関、フランスと２回旅行しているからね。

（記：8/19　香港時間12:10　ＣＸ２６２中）

　ホントに、旅行していても、拝島にいても、外食して寝に帰るのは一緒。それが、一人で行われるのも。
　「ひとりでは生きられないのだと身体に染みて理解すること。それが大人になること」（石田衣良『東京ＤＯＬＬ』P.67）
　自覚しないでもいいほど、周りに人がいて助けられているのだと思う。しっかり自覚できて、一人の寂しさも感じられると、成長できるかな。

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