まっけんのイタリア・アムステルダム旅行記

　2005年８月12日から25日まで、イタリア、アムステルダムを中心に　ヨーロッパ旅行に行ってきました。そのときの日記を参考に、旅行記をアップしていきます。

日本	イタリア

イタリア共和国って、どんなとこ？外務省に聞いてみよう。
ドイツ連邦共和国って、どんなとこ？外務省に聞いてみよう。
オランダ王国って、どんなとこ？外務省に聞いてみよう。

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８月11日（木）　晴

　明日から、イタリア旅行。細かい予定も立てていなくて、不安だらけ。イタリア・ドイツ旅行以来の長旅だからね。明日の出発を祝うかのように、デジカメが届く。スタートは良いかも。

　
８月12日（金）　雨後曇

　バンコク時間　8/13　08:25　ＣI167内

　台湾時間から、もう１時間時計を遅らせています。バンコクでトランジットが在り、荷物を持って乗り換え。台湾での待ち時間やら、バンコクでの乗換時間やらで遅くなって、９時過ぎ着なんだよね。初ヨーロッパのキャセイでは、ロンドンに朝早く着いて、新聞配達のおじさんに道を聞いたからな。着の時間がこんなに遅いなんて、ＨＩＳでこのことを聞かなかったな。
　台湾行のＣI101も、このＣI167も、隣は日本人のカップル。正直、うらやましい。こんなめちゃめちゃオンシーズンに自由旅行なんて初めてだから、いつもと微妙に違ってくると思う。この違いにも早く慣れて楽しみたいね。まぁ、今日は、フィレンツェの宿を見つければ、合格ラインだよね。
　そういえば、成田で、海外携帯を借りた。かなり便利だと思う。台北でも、バンコクでも、現地通貨を持っていないから、ボーッとしてただけ。うちに電話しようにも、ＪＣＢのカードでは無理だから。早くＶＩＳＡカードを荷物から出さなくては。

　ローマ時間　8/13　06:45　ＣI167内

　これから一人旅だって緊張感やワクワクドキドキの高揚感がない。その辺の感性が鈍っていると思うから、ちょっと無理してでも出発してしまった。何をしなければならないと自分を追い立てるよりも、何をしたいかで、のんびりしても良いかもしれない。旧ユーゴでは、一人旅に慣れたけど、西欧でのドミトリーで若者の輪に入れるかも心配。まずは、当ってみることで、逃げないことも大切だね。

　ローマ時間　8/13　07:40　ＣI167内

　飛行機の中では、食事か睡眠か日記を書くかしかないから、必然的に書くことが多くなるね。まして、時差もあるから、今日は、31時間もあるわけだし。
　まぁ、明確に何が不安って訳じゃないけど、不安感・緊張感が抜けなくなっている。スタートが、あのフィレンツェだからかもしれないけど。無理をせず、でも逃げずに楽しんでいこう。

　
８月13日（土）　晴

　12:10　テルミニ駅前のマック

　フィレンツェへの列車待ちのため昼食中。外国にいるなって実感。宿は予約を取れないらしく、直接来いって言われる。ちょっと不安。
　それよりも、空港駅で、お釣りのごまかしをやられた。40ユーロで、50ユーロを出したのに、50セント玉２つのみ。５ユーロ玉だと勘違いした自分がバカ。まぁ、同じ失敗を２度しなければいいわけだよね。

12:40　ＥＳ＊内 　成田からずっと一緒だった女の子２人組も同じ列車に乗ってきた。フィレンツェかミラノかどっちだろう。話しかけられない自分に反省。 　ＥＳ＊は、なんか新しい列車みたいなので、鉄ちゃん写真を撮ってもらう。 　時刻表には、９番ホームってあったのに、工事中。４番ホームに移っていました。結構混んでいる列車で、予約席に座らないと怒られちゃいました。自分の荷物とちょっと離れているから、心配だな。
	ＥＳ＊（イーエススター）　atローマ・テルミニ駅 　主要都市間を結び最高時速250〜300kmを誇る最速列車。ミラノ発ナポリ行が、途中、フィレンツェとローマしか止まらないビックリ列車。早い分、運賃も高いのですが、今回の旅行では、かなり利用してしまいました…。

22:10　ホテル・ビジュウ 　列車が遅れた辺りから、フィレンツェの悪夢三度って感じだったし、予定していたオステッロ・アルキ・ロッシは、テルミニのマックで書いたけど、案の定、着いてみたら満室。『歩き方』を見て第二候補へ行こうとする途中で、中国系っぽいお姉さんに呼び止められて、ここに決まり。１泊40ユーロだから、そんなに高くないと思うし。エアコン代は別って言われたけど、この時間になれば必要ないね。駅そばでさがした結果だけど、ちょっと騒がしいのが気になるけど、散々なフィレンツェにしては合格点以上。 　今日は、シエナのバスを予約して、アカデミア美術館でミケランジェロのダビデ像を見て、サン・マルコ美術館でフラ・アンジェリコの受胎告知を見て、ヴェッキオ橋を渡り、ミケランジェロ広場からフィレンツェの街を見下ろしてきました。

　
８月14日（日）　晴

　08:10　ホテル・ビジュウ

　受付のお姉ちゃんは、やっぱりかわいい。肌の露出の高い西洋人ばかり見ていると、黒髪の東洋人って改めて新鮮に見える。
　今回の旅行のワクワク感の少なさも、これに同じ。ヨーロッパ文化が食傷気味になってるんだろう。特に、フィレンツェは、ルネサンス期に凝縮されているから、違う画家でも同じ題材を同じように書いているから、飽きちゃっているんだろう。まぁ、ミケランジェロ広場のダビデ像のレプリカを見ると、本物のすごさを実感できたけどね。
　今日は、シエナに偵察に行き、サン・ジミニャーノに行って、時間が余ったら、ピサへも行きましょう。

22:15　ホテル・ビジュウ 　バスで移動すると、移動中の日記がないから、あんまり書けていないね。 　朝から、シエナへ。普通は、バスは１台なのに、お客が多くて、２台も出る。フィレンツェに飽きて、ちょうど日帰りできるいい町なんだろうね。 　シエナは、パリオ一色。カンポ広場の周囲は土が敷かれ、さらにベンチも作られている。インフォメーションで聞いたら、ベンチ席は売り切れで、広場の中はフリーだって。いったい何時に行けば一番前で見られるかな。今日、一番の収穫はスケジュール表をもらったこと。ってなわけで、今日のごあいさつの行列と明日の午前の試走はあきらめて、明日の夜の試走と当日は朝の試走から見にいきましょう。 　でも、よく考えると、シエナは８年ぶり。フィレンツェの悪夢だって、９年前と８年前だから、俺も歳を取ったもんだよね。 　シエナでは、マンジャの塔に登っただけで、あとは街をふらふら。時期的なものもあるけど、観光客だらけの町になってしまったね。
シエナから、サン・ジミニャーノへ。途中、ポッジボンジってとこで乗り換えるんだけど、どう聞いても、ポジポジとしか聞こえずに、俺が、ポジポジって言っても、通じるし。 　サン・ジミニャーノは、ちょっと期待はずれ。塔もあまり高くないし、観光客だらけだし。バスの時刻を押さえていけば、フィレンツェからシエナ、サン・ジミニャーノを回って日帰りするのは、ちょうど良いのかもしれないね。それにしても、ポポロ宮の市立美術館はある意味すごい。ほとんどの人が、塔に登るだけで、美術館を見ないから。
	サン・ジミニャーノで、見つけた９９セントショップ。 　日本の９９円ショップと変わりませんね。

　サン・ジミニャーノからの帰りは、ポジポジで２時間近くバス待ち。日曜だったのもあるけど、接続には気をつけよう。
　ポジポジからフィレンツェまで、神奈川の社会人の女性と隣。日本語が懐かしいわけじゃないけど、話すことには飢えていたみたい。たくさんお話ししました。彼女は、明日朝一で、ナポリへ行って１泊したら、ローマに戻って帰国だって。２週間も休みを取ってフルに旅行するなんて、今の俺じゃないとできないよね。
　彼女に、昨日の昼はマック、夜はピザ、今日の昼もバールのパンだって話したら、出来の悪い学生みたいって言われた。自分でもそう思うから、ちょっと奮発してレストランテへ。コースで頼んだら、サラダはなかったし、ワインを飲みきれずワインの神さまに謝るなど、失敗もあったけど、きちんと食事できたよ。

　
８月15日（月）　雨後晴後夕立

　06:30　ホテル・ビジュウ

　ちょっと早起き。8:07の電車に乗れたらいいなって感じ。今日は、ピサに行き、斜塔に上れるまでダラダラして、それが終わったら、シエナで、パリオ前日を楽しんでこよう。まだ、シエナのドゥオーモも見てないしね。
　それにしても、今回は、トーマスクックも持ってないし、予定もいい加減だから、効率的に動けていない。まぁ、目標は達成されてるんだから、よしとするんだけど。
　昨日の彼女と話したり、周りの若いカップル・夫婦なんか見ていると、俺ももう一人旅の歳ではないのかも。自由旅行のスタイルは変えなくてもいいし、最低限の宿だけ取っておいてもいいけど、一緒に感動を共有できる人が必要なのかもしれない。若さで突っ走れないから、食傷気味でヘタッちゃうんだろうね。でも、昨日のバス待ちだって、自分の責任だからまっいいかで済ませるけど、相手がいると責任を感じちゃうだろうな。そんなことを気にしないで済む相手を見つけないといけないよね。

　15:00　ホテル・ビジュウ

　ピサから戻ってきて、シエナに行くまでの余った時間をホテルで休憩。ホテルのお姉さんは、今日はワンピで、それまたかわいい。帰る前に一緒に写真を撮ってもらおうかな。
　今朝は、8:07の電車をギリギリのところで逃し、29分の電車でピサへ。同じ車両の日本人の２人組の姉ちゃんが、「あれは高い」「これも高い」「もっと安く」と、これからの予定を話してたけど、普段節約しても、ここぞというときに使わないと楽しめないよね。って言っても、今回は節約よりも、効率や楽しさを重視しているから、１日１万円ではやっていけない。せめて１日100ユーロではいきたいけど。

ピサでは、１時間以上待って、斜塔に登った。それまで、洗礼堂を見たり、ドゥオーモでは、「Where is ガリレイ　ランプ？」って、久々の有名なものを探すフレーズを使用。斜塔を支えている写真とか、いっぱい撮ってきたよ。まぁ、いろいろ書いたけど、やっぱり斜塔に限る。百聞は一見に如かず。本当に斜めってるし、倒れそうだし、感動もの。数時間待っても、あれは登るものだね。 　では、そろそろ、シエナに行きましょうか。

　
８月16日（火）　晴

（パリオ前日の話と写真） 　06:10　ホテル・ビジュウ 　昨晩は、22時ちょっと前にシエナから戻ってきて、そのままダウン。疲れているだけでなく、パリオの熱気にやられたのでしょう。 　シエナに着いて、ちょっとフラフラして、カンポ広場で場所取り。今日の本番は、どんなに長く待つことになっても、柵のところをキープしよう。あとは、横入りするガキは通さない気合いが大切。今日の予行練習は、結局、馬が走っているのがちょっと見えただけでおしまい。あとは、山羊さんチームに押し出され、そのままカンポ広場の外へ流されてしまった。ってことから考えると、パリオは、競馬っていうより、おしくらまんじゅうのお祭りらしいってことがわかった。

（パリオ当日の話と写真） 　23:40　ホテル・ビジュウ 　シエナから帰って、夕食して、シャワーを浴びたら、こんな時間。 　今朝は、8:10のバスをギリギリ逃し、ナポリへの電車を予約してから、シエナへ。10時過ぎに着いたら、水を買って、カンポ広場の柵のところをキープ。それはよかったけど、１人だから身動きが取れず、途中で、隣にいた姉ちゃんに席をキープしてもらうこともあったけど、パリオの号外を手に入れることはできませんでした。このとき、水を買うのも忘れて、後で悲惨なことになってしまったし…。 　結局、10時過ぎからキープして、14時の水まきでみんなではしゃいで、16時過ぎにおまわりさんの行列でコースが空けられ、16時40分からパレードが始まった。コントラーダごとのパレードで、旗を回して踊ったりして、楽しめたよ。で、結局、19時過ぎにレースが始まり、ゾウさんチームが勝ちました。 　朝から席取りをしていたかいがあって、一番前でじっくり楽しめました。 　帰りのバスには、けっこう日本人が乗っていた。オンシーズンだからかもしれないけど、一人旅が少ないよね。14日にポジポジで、一緒にバスを待っていた日本人のグループや今日の５人組など、留学に来ている子も多いみたい。日本人の内輪意識で、適当にイタリアにいるだけの子たちが多い感じがして、留学してるのに、もったいないと思う。
	普段は通れる広場から出る道が 封鎖されています。	水まきおじさん登場 炎天下に命の水です

１７のコントラーダごとの行進です。
			チベッタ
トルレ	ジラファ	オンダ	ルパ
キョッチョーラ	イストゥリセ	バルディモントーネ	レオコルノ
セルバ	パンテラ	タルチュカ	アクィリア
ドラゴ	ブルソ	ニッチョ	オカ
コントラーダ・プリオラ・デラ・チベッタ 　小枝に止まっている冠をいただいたフクロウがシンボル。その両脇には、ＵとＭのイニシャルがある。コントラーダの旗の色は、黒と赤。本拠地は、ケッチョ・アンジョリエリ通りにあり、1935年に、そこのカステラーレ・デッリ・ウグルジエーリの中庭に、小礼拝堂を建てた。
コントラーダ・デラ・トルレ 　塔を乗せた象がシンボル。1889年に白い十字架のある赤いカバーと、旗が付け加えら れた。コントラーダの旗の色は、真っ赤で、青と白のアラベスク模様で飾られている。 本拠地は、サリコット通りにあり、サン・ジャコモ礼拝堂である。
コントラーダ・インペリアレ・デラ・ジラファ 　ムーア人に世話をされているキリンがシンボル。“フンベルチュス・イデディト”と書かれたリボンが上にある。コントラーダの旗の色は、白と赤である。本拠地は、ベルジニ通りにあり、小礼拝堂はサンタ・マリア・プロベンツァーノ参事会教会にある。
コントラーダ・カピタナ・デル・オンダ 　白と青の海の中で泳ぐ冠をいただいたイルカがシンボル。コントラーダの旗の色は、1714年以来、白と青だが、以前は白と黒であった。本拠地は、サン・ギュッセッペアーチ近くのジョバンニ・ドゥブレにある。大公ピエトロ・レオポルトは、16世紀に建てられたサン・ギュセッペ教会を1787年にコントラーダに与えた。
コントラーダ・デラ・ルパ 　双生児に授乳する雌狼とシエナのバルザーネがシンボル。コントラーダの旗の色は、白と黒で、黄色の縁取りがある。本拠地は、1786年に認可されたバレッロツィ通りにある古いサン・ロッチョ教会の中に、コントラーダの小礼拝堂にある。
		コントラーダ・デラ・キョッチョーラ 　ＵとＭのイニシャルとバラの芽の間の銀色のエスカッシャンの真ん中にいるカタツムリがシンボル。コントラーダの旗の色は、黄色と赤で、青と他の色で書かれたスローガンで縁取りされている。本拠地は、サン・マルコ通りにあり、一八一四年以来、隣にあるサン・ピエトロ・パオロ教会が小礼拝堂となっている。
コントラーダ・デル・イストゥリセ 　バラとリボンで囲まれ、銀色の背景の冠をいただいたハリネズミがシンボル。コントラーダの旗の色は、真っ白で、青、赤、黒のアラベスク模様がある。本拠地は、一七八八年にあてられた古いサンチ・ビンチェンツォ・エ・アナステシア教会の中にあるサン・バルトロメオ小礼拝堂と同じく、カモリア通りにある。
コントラーダ・ディ・バルディモントーネ 　Ｕのイニシャルを横に並べ、冠をいただき後ろ脚で立っている羊がシンボル。コントラーダの旗の色は、黄色の部分と、赤と白の縁取りのある部分に分かれている。本拠地は、1741年以来、バルディモントーネ通りにあるサン・レオナルドのローマ教会が小礼拝堂としてあてられている。
		コントラーダ・デル・レオコルノ 　後ろ脚で立つ一角獣がシンボル。コントラーダの旗の色は、オレンジと黒で、青の縁取りがあり、ボーデュアの中には“フンベルティ・レギス・グラシア”という記載が見られる。本拠地は、パンタネト通りにあり、小礼拝堂は、最近、ピアツェッタ・サン・ジョバンニ・バチスタ・イン・パンタネトの近くのサン・ジョバンニ教会に移転された。
	コントラーダ・デラ・セルバ 　セイヨウヒイラギガシの下にいるサイがシンボル。コントラーダの旗の色は、緑とオレンジと白い帯。エスカッシャンには、青地に太陽とイニシャルＵがある。小礼拝堂と本拠地は、1811年以来ピアツェッタ・サン・セバスチアーノにある。
		コントラーダ・デラ・パンテラ 　冠をいただいき後ろ脚で立っているヒョウがシンボル。銀と赤のエスカッシャンの中にＵの字がある。コントラーダの旗の色は、赤と青と白の帯である。本拠地は、サン・クィリコ通りとサンチ・クィリノ・エ・グィディッタ教会であり、1957年以来コントラーダに当てられた。
	コントラーダ・デラ・タルチュカ 　結び目と交互にあるマーガレットに囲まれた金地のカメがシンボル。コントラーダの旗の色は、黄色と青である。本拠地と博物館は、トマソ・ペンドラ通りにあり、そこから遠くない所に、1684年にコントラーダ自身によって建てられたサン・アントニオ・ダ・パドバがある。
ノビレ・コントラーダ・デル・アクィリア 　双頭に冠をいただいている帝国の黒い鷲がシンボル。喉には、ＵＩのイニシャルがある太陽があり、1887年、イタリアの王ウンベルトより授与された。その年、彼はパリオに参加した。コントラーダの旗の色は、黒と青で、黄色で縁取られている。本拠地は、カサト・ディ・ソット通りであり、サン・ジョバンニ・ディ・トレディチーニ教会で1778年以来ささげられた。
		コントラーダ・デル・ドラゴ 　Ｕのイニシャルのある旗を持った羽のある冠をいただいた竜がシンボル。コントラーダの旗の色は、緑と赤の部分に分けられ、黄色の縁取りがある。本拠地は、1787年に、マテオッティ通りにあるサンタ・カテリーナ教会がコントラーダに与えられた。
ノビレ・コントラーダ・デル・ブルソ 　枝の上にいる冠をいただいた芋虫がシンボル。上部には、サボア家の十字がある。コントラーダの旗の色は、黄と緑の部分に分けられ、青の縁取りがある。本拠地と博物館は、1680年にコムネ通りに建てられた。
		ノビレ・コントラーダ・デル・ニッチョ 　珊瑚の２本の声だとキプロスの２つのバラを交差させた所にある冠といただいた金色の貝殻がシンボル。コントラーダの旗の色は。全て青で、黄と赤の縁取りがある。本拠地は、1680年に、ピスピニ通りに小礼拝堂を建てた。
ノビレ・コントラーダ・デル・オカ 　首の周りに青いリボンを持ち、それにサボア家の十字がついている白いガチョウがシンボル。コントラーダの旗の色は、白と緑で、赤の縁取りがある。本拠地と小礼拝堂は、1465年にサンタ・カテリーナ・イン・フォンテブランダ聖堂の近くに建てられた。

カンポ広場が人で埋め尽くされています。	ゾウさんチームが優勝。 うら〜わ、レッズ！	このおじさんが、騎手だったのでしょう。

　
８月17日（水）　晴

　06:45　ホテル・ビジュウ

　今日で、フィレンツェともお別れ。４泊したホテル・ビジュウともお別れ。宿のお姉ちゃんと写真を撮れたらいいね。
　一昨日も書いているけど、もう一人で自由旅行って歳じゃないんだろうね。特に、宿探しの手間を考えると、時間を金で買った方がいいかもしれないね。今回のホテル・ビジュウは本当にラッキーだったって肝に銘じておかないと。
　それにしても、昨日一日、カンポ広場で日光浴したから、かなり日に焼けている。どんどん日本人離れしていきそう。ポジポジからフィレンツェまで一緒にバスに乗った神奈川のお姉さんにも「日本語を勉強しているアジア系かと思った」って言われたから、もっと日本人らしくしてないと、警察とかのごやっかいになってしまうかな。
　昨日のパリオは、今回の旅行の一番の目的だったけど、あんまり日記に書いてないね。水不足で暑くてヘタレ気味ってのもあるけど、あの興奮は日記では書き表せないね。レッズと阪神が一緒に優勝したって感じかな。朝からさんざん待って、延々とパレードして、たった２分位の３周しか回らない競馬に集中して、興奮するエネルギーはすさまじいね。
　そろそろ７時。8:53のナポリ行きで、12:30に着いたら、宿を探して、考古学博物館くらいは行けたらいいね。

宿のお姉ちゃんと	こんな部屋に泊まっていました	使うことのなかった エレベーター

　10:50　ＥＳ＊

　ナポリ行きで、ローマを出たところ。
　日記を書こうと思ったら、筆箱がなくて焦った。結局、大きな荷物につっこんであったから、よかったけど。
　前に座っている姉ちゃんたちと、隣の姉ちゃんが仲良く話していて、隣の姉ちゃんがローマで降りる時に、メールの交換をしていたけど、前の姉ちゃんはすぐ破ってゴミ箱に。イタリア人も社交辞令があるんだな。
　ＥＳ＊は、値段が高い分、早い。フィレンツェから、ローマしか止まらずに、ナポリに着くから。差額は、いくらくらいなんだろう。
　フィレンツェからローマまで、日本のツアーの団体さんがいた。団体で電車に乗って、移動するの大変だね。エジプトや中国では、ツアーがめちゃめちゃ便利で楽だったけど、ヨーロッパでは宿を予約するだけのフリープランが一番便利かも。その点では、神奈川のお姉さんは正解だね。
　それにしても、このＥＳ＊はよく揺れる。新幹線並み。昔の電車ほど、日記を書きやすくないね。
　ホテルの朝食で日本人のお兄さんに会う。マッキーのゼブラに勤めていて、９日間の休みで旅行だって。さすがに、俺みたいな休みの使い方は、養護学校だからこそできるんだろうな。
　チェックアウトの時に、ホテルの姉ちゃんとツーショットで取れました。よくやった。

ナポリの考古学博物館 　ポンペイで発掘されて壁画などの収蔵されています。遺跡に行くよりも、ここの方が、さまざまなものがあるわけで…。教材にしようと思って撮ってきた写真ですが、さすがに中学生の授業では、使えませんね。

　23:55　ＹＨメッジェリーナ

　狭い部屋で机がないし、談話室もないから、ベッドで横になって日記を書いています。
　ナポリについて、すぐＹＨに来て泊まることができた。電話では、「予約ができないから、今すぐ来い」っておじさんに言われたので、がんばったよ。
　考古学博物館に行った。で、フランクフルト行きの夜行を調べたら、13時台でミラノに行き、そこから夜行で166ユーロ。あり得ないので、ヤメました。
　夕飯は、ピザ・マルゲリータ屋で日本人に会い、さっきまで話していた。
　明日は、カプリ島へ行こう。

		クリックすると、大きな画像になります。
ピザ・マルゲリータの発祥のお店。

　
８月18日（木）　晴

　22:55　ＹＨメッジェリーナ

　ＹＨに泊まるようになってから、話し相手がいるので、日記を書く時間が少ないね。書くための机がないから、書きづらいのも事実だし。
　今日は、５時半起きでカプリ島へ。昨日、メッジェリーナ港で聞いた所では、７時って言うし、兄さんたちの話だと、あっちの港の7:35が一番早いっていうから迷いながらもメッジェリーナ港へ行ったら、同じＹＨの24歳と23歳の女の子に会って、一緒に青の洞窟まで行くことに。２人とも、仕事を辞めて、フリーターをして、今回、イギリス→フランス→スペイン→ポルトガル→モロッコ→ドイツ→スイス→イタリア→ギリシャ→トルコの３ヶ月の旅だって。女の子の２人旅なんて、いろいろぶつかることもあるだろうけど、上手くやっているみたいだね。２人がよく調べているから、それについて行っただけで、青の洞窟を無事に見られたよ。昨日の４人組も見られたらしいけど、その前は１週間ダメであきらめて帰った人もいたらしいのに、俺も、彼女らも一発でＯＫ。なんでこんなに青いんだろうって思うし、ディズニーランドみたいな光り方だったかもしれないけど、自然の不思議さを感じる。昨日のお兄さんの話だと、オーロラの方が、もっときれいみたいだけど。

メッジェリーナ港を出発。 洞窟に入る船を引っ張って	順番待ちの待機中。 あんな小さな穴から入るのか…。	突入の時は、船に寝転ばないと 入れません。
ぶ、ぶ、ぶつかる〜〜	一緒に行ったお姉ちゃんと	洞窟の中で
洞窟の中の神秘。 入り口の穴を見ると	きれいな青ですね。	ディズニーランドみたい（笑）

カプリで別れて、すぐナポリに戻り、駅の旅行会社を発見して聞いてみたら、フランクフルトへのエアはなく、シュツットガルトだと240ユーロくらい。アムスだと、280ユーロくらいだって。さすがに、飛行機は再検討。 　で、マックで昼食していたら、勢い余ってポンペイへ。駅のバールで、日本語の地図付パンフを買って、２〜４時間コースを２時間で回り、そのほかみたいところを見て、結局３時間半くらいいたね。 　続きは、また今度。 　明日は、ナポリ市内を散歩して、19:04の夜行でミュンヘンへ。159ユーロで、フランクフルトまで行けるので、ラッキーかな。

　
８月19日（金）　晴

08:00　ＹＨメッジェリーナ 　９時のチェックアウトまで時間があるから一休み。 　昨日会った女の子たちをうらやましいと思う一方で、今の俺みたいに旅のスタイルが、変化しつつあるようになったら、どうするんだろうと思う。一生、今の若さのままじゃないし、そんなに長期の自由旅行を楽しめる体力もなくなってくるだろうから、一昨日のテンガロンハットの彼も、34歳で、その変化に迷っている印象があったな。特に、若い男の子に囲まれていたから。とか何とか言っても、ＹＨに来れば、話し相手がいて、旅行情報や旅自慢をできるわけで、寂しくないのも事実だね。

昨日のポンペイは、一昨日の彼に言われたけど、ナポリとかの町歩きのつもりっていうので正解。バールで買った地図とパンフとつきあわせながら、うろうろしないと、見逃しちゃうものもあるだろうし、迷子になっちゃうだろうね。娼婦の館とか、２階建ての建物に入れなかったのは残念だけど、遺跡をたっぷり楽しんできたよ。

　ここのＹＨのおじさんは、おもしろい。「予約がないなら、３時じゃＮｏ。今すぐ、さっさと来い。」とか言うし、飛行機のチケットの相談をしたら、「そんなに近い距離だと、飛ぶ前に落ちちゃうよ」って言うし、彼が洗濯の相談に行ったら、「ナポリでは、ママが洗濯してくれるから、洗濯屋はない」って言われたって。おもしろいよね。

　
８月20日（土）　雨後曇

　10:45　ＩＣＥ

　結局、夜行は、１時間近く遅れて、ミュンヘンに到着。以前のベルリンに行く夜行と同じ失敗をして、クシェットではなくコンパートメントに。その上、４人いたから、横になれず残念。でも、そんなこと以上に、顔を洗ったり、シャワーを浴びたい。
　9:44のＩＣＥが満席になってしまったので、10:55のＩＣＥでヴュルツブルクへ。シーボルト博物館を見て、フランケンワインを買おう。こんばんは、フランクフルトが、ヴィスバーデンのＹＨに泊まりたいね。

昨日は、カプリに一緒に行った女の子たちとは、朝会って別れて、その後、荷物をピックアップしに行った時には会えなかった。もう一泊するつもりで、カプリで別れずに一緒に遊んで、次の日にポンペイに一緒に行き、夜行を１日遅らせてもよかったけど、彼女らにうっとうしく思われるだけだよね。予定より１日早くナポリを切り上げた分、ドイツやアムスを充実させよう。 　今、電車が動き始めたけど、ＩＣＥは、揺れが少なくて、日記を書けるはず。 　結局、１時間ちょっとで、ミュンヘンを離れた。最初は通ることも考えなかったから。でも、ミュンヘンは、最初のヨーロッパ旅行の時に、亮さんやSANAさんと出会って、オクトーバーフェストではしゃぎ、俺が自由旅行にはまるきっかけになった街。あのＹＨには、26歳以上になった今、泊まることがないけれど、思い出の土地だよね。 　昨日は、ヴォーメロの丘のサン・マルチーノ美術館から、ナポリの街を見下ろした。隣のお城は、美術館のチケットを持っていると、タダで上げることができて、いい景色だったよ。 　で、スカッパ・ナポリを散歩して、卵城へも行き、ＹＨに戻って、ナポリを発った。スカッパ・ナポリは、思ったより活気がなかったり、噂ほどナポリが危険じゃなかったのは、夏休みだったからかな。お店もたくさんお休みだったし。 　「ナポリを見てから、死ね」って言うけど、そこまでの街ではない感じ。ドブロの方が、町としてはきれいだったし。まぁ、２泊３日の夏休みシーズンでは、ナポリの人たちのやかましさと接していないから、景色だけで雰囲気までは評価できないけど。でも、３日しかいなかったって思えないほど充実していたのは事実。スタートは、「すぐ来い」で焦ったりもしたけど、マルゲリータ発祥の店で、日本人の男の子たちと仲良くなったし、青の洞窟へは女の子２人組と。駆け足でポンペイまで行って、夜は23歳のトヨタのＯＬさんと食事。ＹＨに泊まった良さを十二分に楽しめたね。 　今日からは、９年前の『歩き方』しかない行き当たりばったりの旅。どうなるんだろうね。
ヴォーメロの丘

ＩＣＥ特集

とってもきれいな座席です。
	時速１５１キロです。	行き先、次の駅、到着時間まで 掲示してくれます。
ベルトコンベア付階段です。
	この電車は、ブリュッセルまで行く 国際列車です。

16:30　ヴュルツブルクを出たＩＣＥ 　ヴュルツブルクも８年ぶり。マルクト広場のインフォメーションで地図をもらったら、ここもバイエルン州だから、俺はもうＹＨには泊まれない。 　ありがとうが、グラッツィエからダンケに変わったのが、ドイツに入った証拠。でも、両替せずにお金を使えることに、感動したりして。 　ミュンヘンからのＩＣＥでは、検札に来た車掌さんが、「ヴュルツブルクまで行って、フランクフルトに行くんだったら、反対のホームに乗り換えるんだよ」って教えてくれて、ヴュルツに着く頃に教えに来てくれた。そんな細かい親切が、ドイツらしいよね。インフォメーションのお姉さんも、博物館の開館時間を調べてくれるし。 　フランケンワインは、いろんなワインを集めているセンターがお休みだったので、ユリウス・シュピタールのお酒屋さんへ。ワインだと、何となく会話が通じやすくなる気がする。で、リースリングと、シルバーナーともう一種とロゼの４本を買いました。帰りは、ハンドキャリーだけど、超重い。まぁ、今日、明日の辛抱で、アムスは長期滞在予定だから。 　シーボルト博物館は、ちょっといまいち。まぁ、あんなものかな、とも思うけど、オランダで時間があったら、ライデンに行くと、確か、日本との交流資料館みたいなのが、なかったかな。 　このＩＣＥがケルンまで行くから、今日はケルンにも泊まれるなって思ったら、フランクフルトに行くことが色あせてきた。今回は、出会った女の子と一緒にハイデルベルクに行く余裕はないし、また来れるだろうし。でも、お風呂にも入りたいので、ヴィスバーデンのＹＨに電話したら、ＯＫ。今日か明日、お風呂に入りに行きましょう。 　なぜか電車が止まってしまったけど、ドイツ語の説明では、理由がわかりませんね。

ヴュルツブルク駅から眺めたブドウ畑

ヴュルツブルクのユリウス・シュピタールで買ったワインのボトル（クリックするとラベルが拡大します）

22:00　ヴィスバーデンＹＨ 　一部屋貸し切り状態で、荷物も散らかし放題。明日の朝パッキングと、荷物の詰め替えができるね。 　ここについて、一息入れたのが、８時前だったので、お風呂は、明日かなしだな。慣れているフランクフルトのＹＨでもなく、次の見学地のケルンでもなく、ヴィスバーデンにしてよかったかどうかは、明日の朝の疲れの取れ具合と朝食で判断しよう。 　ＹＨでは、夕食はムリだったので、バス停まで行ったけど、飲み屋しかない。で、結局、その飲み屋でピザを頼んで、夕飯にしました。新発見が、コカビール。ビールにコカコーラを入れてカクテルするんだけど、そこそこおいしい飲み物でした。

　
８月21日（日）　曇

　12:20　ＩＣＥ

　ケルンに向かうＩＣＥ。前の親子が仲良くＵＮＯをしている。
　陰鬱なドイツとはよく言ったもので、特に、明るいナポリから来たから、その実感が強い。厚い雲に牧草、まじめなドイツ人。気候だけなら、ドイツなんて来ないよな。でも、昨日のＹＨへ向かうバスのおばさんみたいに、運転手と俺の会話が成立してないから横から口を出してきて、「自分は途中で降りるから、バス停に着いたら運転手が声をかけてくれるからね」っておせっかいなほどの丁寧な親切さは、アバウトなイタリアではあり得ないだろうな。
　昨日、今日の２日間の短期ドイツ旅行。結局、観光というより移動日だったのかな。
　ヴュルツブルクには寄ったけど、フランクフルトは素通りして、ヴィスバーデンへ。なのに、お風呂には入らなかったし。でも、気分的には、イタリアとは違った充実感はあるから、まっ、いいか。
　ヴィスバーデンのＹＨは、合宿とか団体客が多いみたい。朝食の時に人がいっぱいして、びっくり。それなのに、俺の部屋は貸し切りだったし。
　朝食の時には、ドイツ人のお姉さんとお話。「ドイツには、Very Shortね」って言われたり、「この辺で観光するなら、マインツがいいよ。グーテンベルクって知ってる」って言われたから、「知ってるよ。博物館に、The Oldest Japanese Printingがあるよね」って言ったら、「よく知ってるね」って言われたり、英語で会話が成立していた。俺にわかるように話してくれたのと、ブロークンな英語を読み取ってくれたからだよね。でも、最初に、ベトナム人と間違えられた。そんなに日焼けして、日本人離れしてしまったかな。
　まぁ、ヴィスバーデンに泊まったのは、今のところ、好評価だけど、天下のドイツ鉄道が遅れて、こんな時間にケルンに向かっているなど、ちょっと微妙。アムスに着いてからじゃないと、評価できないね。

16:00　アムス行きのＩＣＥ 　電車に乗っているのに飽きてきたから、今日は移動日だったんでしょう。 　ケルンには、定時13:10に着き、鉄道のインフォメーションで聞いたら、アムス行きは、14:18．「ちょうど１時間ね」って言われる。４ユーロでロッカーに荷物を預け、ケルンの大聖堂へ。これしかないって言われる町かもしれないけど、これがあれば十分だよね。ってな訳で、１時間１本勝負での大聖堂見学。内部を適当に見て、塔へ。30分かかる塔を25分で上下したけど、景色は絶景。ゴシック様式の尖塔をすぐ近くに見て、ライン川を見下ろして、汗をかいて上り下りする価値は十分ある。 　そういえば、リュックの奥底にパスポートをしまってしまったけど、オランダに入る時にパスポートコントロールはあるかな。

21:30　ブルドッグホテル 　アムスの街は、想像以上。ゴミだらけだし、人は多いし、アダルトショップばかりだし、飾り窓は輝いているし。なんといっても、飾り窓のど真ん中にＹＨがあるのには、ビックリ。泊まれないで、明日から２泊予約をして、ここを紹介してもらったんだけど、めちゃめちゃすぎる。超疲れた。１回目のイタリアで疲れたのと同じだね。
		アムステルダム名物の飾り窓 　普通の通りのように見えますが、赤いライトがついている窓には、お姉さんがいるんですね。 （下左）マジックマッシュルームのポスター （下中）夏休み明け前のセール

　
８月22日（月）　晴時々曇

21:15　シェルターＹＨ 　ここのユースは、プロテスタント系のドミトリーで、ＹＨ協会の系列ではないみたい。昨日のドイツ人のお姉さんが言っていた公園の中のＹＨが協会のみたいだね。ここでは、会員証を確認しなかったし。 　朝イチで、ＹＨにチェックインして、荷物を移動。部屋に荷物を置いておいちゃダメだからって、ロッカーのキーを５ユーロ、荷物置き場の鍵を５ユーロで借りた。どんなとこなんだろう。今も、こんな時間なのに、外に遊びに行く人が多いし、アムスの夜は、これからみたいだね。

今日は、まず、アンネ・フランクの家へ。想像していた通りだけど、あのスペースから出ないで、生活するのは苦痛だよね。でも、結局は、密告で見つかって捕まってしまうわけで…。次に行くのは、やっぱりアウシュビッツかな。今回は、シエナでパリオ、ナポリとアムスなんて、あさっての場所に行ったから、移動にお金がかかりまくり。アムスとアウシュビッツのセットや、イタリアだけって選択肢もあったはず。でも、部活のない夏休みは今年限りって前提だから、仕方なかったんだけど。

で、アムスの騒がしさを離れて、郊外へ。海に堤防を築いて淡水湖化して干拓しようってダムを見に行った。堤防の上を一直線に高速道路。９年前の『歩き方』しかなくてよくわからないまま、ダムの向こう側まで行ってしまったけど、バスのチケット売り場のおばさんが何度も「モニュメント」って言っていたのは、モニュメントで降りて見学すれば30分後のバスで帰ってこれるってアドバイスしてくれたことに、行ってから気づく。結局、モニュメントには１時間いる羽目に。ここでも、俺の英語が炸裂。塔の上で、「Which is sea or lake?」って、どっちにも水平線があり、どっちが北海なのか干拓湖なのかわからなかったからだけど。
		クリックすると、一部分拡大します。

		現代の風車と文化財の風車

帰る途中で、風車の保存村へ。電車で、おばさんが、「どこまで行くの?」とか「次で降りなさいよ」なんで世話を焼いてくれ、大感謝。で、着いてみると、イメージ通りのオランダ。風車があり、運河に船があって、小さい運河には橋が架かり、かわいいおうち。牛やヤギやガチョウまでいるから、完璧だよね。チーズやコップをお土産に買い、お約束のソフトクリームを食べました。

で、アムスに戻ってから、オランダ料理を食べに行きましたが、どこがどうオランダ料理だかわからず。メインには、ザウワークラウトとイモがついてくるからドイツ料理っぽいけど、きっとオランダ人が作って、オランダ人が運ぶからオランダ料理なんだろうと思っていたら、ウェイターさんはドイツ人だって。まんまドイツ料理じゃん。

　って、30分くらい日記を書いていますが、ここのＹＨには日本人はいないのでしょうか。韓国や中国の人はいるのですが…。せっかく、男女相部屋のブルドッグホテルから移ってきたんだから、値段以外のメリットも見せてほしいけど。今回は、ナポリの２泊３日の印象が強すぎるかな。男の子たちと食べた元祖マルゲリータ。女の子との青の洞窟。他の女の子と２人目の夕飯。と、いろんな出会いがあって、情報を交換したりしてきたからね。まぁ、明日の朝食を楽しみにしよう。
　で、その明日ですが、国立美術館でレンブラントの夜警を見て、ゴッホの美術館に行き、はね橋を見て、海洋博物館へ行きましょう。実質、最終日になるわけだから、楽しんでいきたいよね。これからちょっと散歩に出て、ゆっくり寝ましょう。

おまけ　オランダの風景

		（左上）自転車専用レーン 　どこかの国のように、車道を無理矢理走らせません。 　最初から計画的に、専用レーンがつくられています。 （右上）開けずにすむペットボトルの口
		（左下）はね橋 　運河の多く標高の低いオランダでは、 　船が通る時は、はね橋を使います。 （右下）アムステルダム中央駅 　どこかで見たことがありませんか? 　東京駅のモデルになったという説があります。 　ネオ・ゴシックとネオ・ルネサンスを合わせた様式で建築された。 　駅のレリーフには、ローマ神話の神々、オランダの国章が彫られている。

　
８月23日（火）　雨後晴

　19:00　シェルターＹＨ

　最後の最後で悪いことが続く。
　まずは、昨日の夜。携帯を盗まれた。ａｕの携帯はゲーム用に使っていて、昨日、一昨日と移動が多くて、けっこうゲームをしていたから、部屋で充電したら、夜中に目が覚めた時にはなかった。自分の不注意なんだよね。ブルドッグホテルでは、そんなことなかったし、ここは各部屋に鍵があったし、安心しきっていた自分のミス。データのバックアップがどこまであるかわからないけど、当分の間、不自由な生活を送ることになりそう。
　あとは、午前中に雨に降られたこと。まぁ、昨日、降られるよりはよかったかもしれないけど、寒かった。風邪を引かないようにしないと。
　結果論だけど、ナポリで燃え尽きてしまった感じがある。ドイツ、アムスは、おまけっぽくなってしまった。イタリアだけにして、ナポリの後、ローマかで終わりにすれば、いい気分で終われたかも。でも、昨日も書いたけど、今年限りの部活のない夏休みだから、盛りだくさんにしたかったんだよね。

今日は、アムスの博物館、美術館めぐり。 　国立博物館では、しっかりイヤホンガイドを借りて、見学。いろいろと知っている絵もあったけど、フェルメールの牛乳の女とレンブラントの夜警は、ずば抜けて印象に残った。ルネサンス期のイタリアの宗教画ではなく、静物画・風景画・人物画のオランダ絵画の方が、自分としては受け入れやすかった。

ゴッホ美術館は、ゴッホだらけて、げっぷが出てしまう。ひまわりやアイリスだって、いい絵なんだけど…。 　マハレのはね橋を見て、海洋博物館へ。テーマ博物館なのに、展示のストーリー性を感じられず、船の模型がいっぱいあっただけの感じ。海洋王国オランダの歴史背景や意義を展示から訴えてほしかった。

　ってなわけで、メインの３館では、国立博物館以外は、自分としてはハズレでした。
　で、帰る途中で、おまけのsex博物館へ。ネットの噂通りでしたが、かわいい女の子が一人で来ているのは、どうなんでしょうね。カップルや友達と来て、わいわいするのが楽しい所だと思います。
　今日の夕飯もオランダ料理屋で。でも、結局、オランダ料理ってどんなものだか、わかりませんでした。
　そういえば、日本人と全然話してないな、って思うし、そのため、情報交換もしてないから、９年前の『歩き方』だけで、硬直しちゃったアムス観光だったかな。
　明日は、帰国。荷物の積み替えもしないといけないね。

　
８月24日（水）　晴

アムス時間　15:25　ＣＩ066 　１時間近く遅れて出発。トランジットに間に合うでしょうか。 　朝イチでＹＨを出て、空港へ行ったら早すぎて暇でした。でも、チェックインもめちゃめちゃ早くできて、座席は、スッチーの前の窓側をリクエスト。なかなか通じなかったけど、座席表を出してくれたカウンターのお姉さんに感謝。で、離陸の時は、スリット入りの制服で前に座っていたので、感激。 　まぁ、今回の旅行で感じたのは、中国人の旅行者が、めちゃめちゃ増えたってこと。前の時は、時期が違うから、単純に比較できないけど、アムスでは、どちらの宿でも、アジア系では中国が一番多く、韓国人を圧倒してたね。前の時は、日本人の個人旅行者と、韓国人のグループ旅行だったの…。あと、ツアーでも、中国人がずば抜けて多い。今回、観光した場所が場所だったからかもしれないけど、日本人のツアーはポンペイと青の洞窟以外では、ほとんど会わなかったな。日本人は、団体ツアーよりも家族旅行の方がいいのかも。一家４人で旅行ってパターンをよく見かけた。フリープランで安上がりなのかもしれない。 　いろいろ総括というか、小括の羅列になっていますが、今回の最大の反省は、大赤字でしょう。下手すると、予算より10万近く足が出ているかもしれない。原因は、ヨーロッパの物価が全体的に上がっているのもあるけど、交通でパスを使わなかったり、やたら長距離移動があったこと。ナポリからアムスってのも何だけど、ローマinなのに、フィレンツェに行ってからナポリっていうのも、あさっての方向に行っている。今回は、テーマややりたいことが前提であったから、そのための手段を選ばないコースになってしまった。あとは、いろんなところをたくさん見学したこと。１日に何カ所も見学して、回りすぎたかな。 　アムス時間16:35　ＣＩ066 　食事が出て食べていたから、日記の時間が空いてしまった。食事を配ってくれたスッチーが日本語を話せて、会話ができると新鮮でいいね。 　赤字の話の続きだけど、カードの多用も一因だよね。大きいお金はカードを使ったので、現金は400ユーロ以上残っているけど、電車代だけでも、400ユーロ以上使っているんじゃないかな。あとは、細かい出費でのカードの積み重ねがどうなっているかだね。残金をわかりやすくするために別会計にしたのが、裏目に出たかな。 　とどめは、パンフ類をたくさん買ったことだろう。アンネフランクの家では、60ユーロ以上使ったし、ナポリの考古学博物館でもかなり使ったからね。 　まぁ、会計はしっかりしめて、反省するなり、次回に生かしましょう。パスを使ったり、easyjetで飛行機を使ってもいいと思う。 　携帯の関しては、昨日の通り。ちょっとした過信、油断からのミスが大惨事に。日本に連絡して、お母さんに止めてもらったから、早く新しい機械を買って、データを入れ直さないと。 　今回の旅行は、なんかあっという間だったなって思う一方で、フィレンツェのホテル・ビジュウで声をかけられたのなんて、とんでもないくらい前のことに思えるね。初めてフィレンツェに泊まれたわけで、これまでの悪夢を吹っ切れたかも。

　アムス時間22:20　ＣＩ066

　カップラーメンを食べて、気分転換。調味料のせいか、あまり感動がない。９年前の帰りの便では、涙が出るほど感動したけど。調味料のせいや旅行への慣れ、短さだけでなく、歳が取って味覚が変わったかな。最近、日本でもカップラーメンを食べなくなったからな。
　どのタイミングで、日記をバンコク時間に変更しようか迷っている。睡眠時間を調整して、時差ぼけを減らしておかないと。
　デジカメを見ながら、思い出を書いていきましょう。
　まず、空の色。アルプスを挟んで、全く違うね。イタリアでは、ピーカン続きだったのもあって、空が本当の真っ青だったね。シエナの空なんて、青で目が痛くなりそうだった。フィレンツェやシエナでは、どこかで見たことのあるような写真ばかりになってしまった。シエナなんて、大好きだったしましまのドゥオーモに寄らなかったほど、パリオのみになったし。それにしても、カンポ広場の外周を土で固めて競馬場にしちゃうのは、おもしろいな。以前の写真と比較してみよう。
　フィレンツェに泊まれたから、トスカーナの町巡りもできた。サンジミニャーノは、塔の形が好みではなく、ちょっといまいち。でも、遠景は、塔がたくさんあってかっこいい町なんだけどね。ピサには、行けて超感激。例の支えるポーズでも写真を撮ったし、斜塔をのぼったし、ほんとにナナメってるのを実感できてうれしかったよ。
　パリオは予行練習から超盛り上がり。慣れがなかった分、前日の方が興奮できたかも、．訳わからず、おしくらまんじゅうをしてレース後にコースに流されたり…。本番では、一番前をキープして防御できたからなぁ。そのために、10時過ぎから４時半までずっとカンポ広場にいたのは、すごかった。一番前にこだわらなければ、もっと遅い時間でも大丈夫だし。歴史行列や旗持ダンスもすばらしかったし。たった３周のあの一瞬のために、あそこまでやることに感動だな。
　デジカメのＳＤカードが、パリオまでで１枚。その後で１枚っていうのが、今回の旅行でも比重を物語っているね。
　次の目的地はナポリ。ＹＨのおじさんの「すぐ来い」のおかげで、ＹＨに泊まれ、サンタルチアを散歩しやすかった。考古学博物館の14禁（だったはず）の部屋には笑えたし。ポンペイの爛熟した文化を感じたね。初日は、なんといっても元祖マルゲリータ屋でしょう。男の子５人で、「マルゲリータ、ファイブ」は、かっこよすぎた。そのメンバーで、ＹＨで、旅行話をしたのは、いろいろ懐かしくあるよね。
　次の日は、カプリ島へ。青の洞窟を一発で見られる日頃の行ないの良さ。何でこんなに青いって感じで、とてもきれいだったな。これよりも、きれいといわれているオーロラを見に行きたいな。
　今、ヒマラヤを過ぎて、あと２時間でバンコクだって。現地時間が出たら、時計を変えるんだけど…。ってなわけで、今、バンコク時間25日4:15です。

　
８月25日（木）　雨

　バンコク時間4:15　ＣＩ066

　ホントは寝て、時差の調整をしないといけないので、寝てしまいましょう。

　バンコク時間4:30　ＣＩ066

　って、寝る準備をして目をつぶったら、明かりがついて朝になってしまいました。なので、続きを書きましょう。
　ナポリ２日目は、カプリから早く帰ってきたから、ポンペイへ。町を散歩してきました。古代ローマ人になれたかな。でも、道の轍を見ると、歩いて回るのは、ローマ人じゃないのかな。でも、ホントに一瞬で火山に飲み込まれて、そのままきれいに残ったんだね。
　ナポリは思ったほど騒がしくなく、危険でもなく、街の雰囲気を感じられなかったかもしれない。信号無視の技は身についたけど。そういえば、ナポリの歩行者のみの信号って、押しボタンを押すと、一瞬だけ青になって、すぐ黄・赤に変わってしまう。あんまり車の流れを止めると、下流にあふれ出すから、常に流れていないといけないんだよね。
　ドイツに入ってからは、空の青くなさにヘコんだりもしたけど、ドイツ人の親切さに助けられたね。ヴュルツブルクでは、ようやくシーボルト博物館へ行けたし、フランケンワインを買ってきたし、４本も買ったから密輸分（って、制限の３本を１本オーバーして４本になったってだけだけど）は税関で通れるかな。ヴィスバーデンでは、お風呂には入らなかったけど、ＹＨで一人部屋なんて、リッチな体験をしてしまった。ケルンでは、新教皇が来たらしいけど、全く関係なく、大聖堂を見て、のぼってきました。
　アムスは、若者の街過ぎて、俺の好みではなかった。夜飲むのは、フランクフルトのザクセンハウゼンで充分。アムスのコーヒー・カフェである必要はない。で、そういうのが目的の旅行者ばかりだから、夜は遅いし、朝寝坊。昼寝は当然で、沈んでいるんだよね。で、結局、２日目はアムスを離れ、ダムを見て、オランダ村へ。どっちもオランダなんだろうね。
　博物館巡りばかりで飽きてもいたけど、アンネの家は、実感があった。アウシュビッツには、近いうちに行きたいね。
　まぁ、あっという間の２週間だったけど、いろんなことがあったね。久しぶりの西欧の自由旅行。ユーロになって、結局、一度も両替をしなかったのも、今回らしい話かな。自分の旅行スタイルも微妙に変わってきていて、寂しがりやさんとしては、ＹＨの良さもあるけど、ペースが崩されたり、緊張を緩ませる場所がほしかったりもするね。そんな点では、ヴィスバーデンのＹＨみたいに、一人部屋で、朝食で話し相手がいるっていうのは、理想かもね。

　日本時間16:00　ＣＩ104

　台北に着いた時点で、時計を２時間進めて、日本時間に。このＡ330は、テレビやゲームがついていて、超ごきげんですが、バンコクからの飛行機で、日記帳を出さなかったので、いろいろ書いていきましょう。
　バンコクから乗ってくる日本人が多いなって思って、バンコク−成田なら直行便があるのにって思ったけど、台北で謎が解けた。成田ではなく名古屋などは、成田に出るより、台北で乗り換える方が楽だと納得。
　バンコクの本屋で、『ハリーポッターと混血の王子』の英語版を2490円でゲット。オリオン書房の１割引より安いはず。
　外を見れば、雲の上で快晴。台湾では、小雨だったのに、でも、イタリアの空の青さにはかなわない。まぁ、雲の白さが際立っているけど。
　アムス−バンコク間では、日本語を話せるスッチーに日本語で話しかけられた。台北−成田間では、日本人スッチーがいるけど、話しかけられるかな。って気にするほど、日本人離れしていた今回の旅行だったね。神奈川のＯＬさんには、日本語を習っているアジア系っていわれるし、ヴィスバーデンのＹＨでは、ドイツ人にベトナム人って言われるし。どこが、日本人離れしちゃったんでしょう。
　今回の旅行も、いろいろな出会いがありました。
　まずは、ホテル・ビジュウのお姉さん。荷物を持ってうろうろしてた俺を客引きしてくれ、フィレンツェで初めて泊まることができました。肌の露出度の高い西洋人に疲れた俺にとっては、すてきな清涼剤でした。チェックアウトの時に、一緒に写真を撮ることができて、よかったね。
　ポジポジからバスで一緒になった神奈川のＯＬさん。ナポリへ行くって話をしてたから声をかけたけど、あの日程だと青の洞窟は見られなかったかな。
　ナポリの元祖マルゲリータや出会ったお兄さんたち。19歳って子もいて、自分は彼から見れば、充分おじさんなんだと思ったり。でも、ＹＨで旅行ネタで盛り上がるという久しぶりの経験ができてよかったな。
　青の洞窟で一緒した彼女たち。仕事を辞めて３ヶ月のヨーロッパ旅行なんでうらやましい。けど、もう俺にはできないなって自分の変化にも気づかされた。残り１ヶ月。いろんな人と出会って、いろんなものを見て、たくさんのことを感じて吸収してくれるといいな。よい旅行を。
　ナポリで一緒に夕飯をしたトヨタのＯＬさん。しっかりしているから、同じ歳くらいだと思ったら、22歳だって。失礼しました。旅行話をしながら、女性と夕食するって、自由旅行ならではだし、楽しいよね。
　あとは、ヴィスバーデンのＹＨのドイツ人のお姉さん。ＹＨの朝食で外国人と旅行の話をするのも、ＹＨならではだよね。ローマのＹＨでクロアチア人のお姉さんとの出会いは、俺の勉強の視野を広げてくれたのを思い出す。今回は、ベルギーを進めてもらったから、近いうちに行きたいね。
　ってなわけで、ヴィスバーデン以降、話した相手がいないのが、今回の旅行を物語っているね。

　日本時間17:30　ＣＩ104

　チャイナエアラインは、トランジットが多い分、たくさん食事が出ている気がする。
　日本人のスッチーにも、中国人と間違えられた。ホントに、去年のエジプトで間違えられてからだよね。それ以前のボスニア以前は、そんなことなかったのに。採用試験に受かり、職場で働いた２年間に何があったのでしょう。

８月26日（金）　晴

　昨日は、台北からの帰国便で、日本人スッチーに中国人に間違えられたけど、とどめは、税関で止められた。ワインの密輸のリュックではなく、でかいバッグを開けられ、中身を全部確認。まぁ、怪しい中国風の自称日本人が台北からの便になのに、ヨーロッパから帰国っていえば、止めたくなるのかな。

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